2021年の修正版カレンダーで第13戦に位置づけられているF1オランダGP(9月5日決勝)の主催者が、舞台となるザントフォールト・サーキットに観客を迎えてレースを開催する計画に変わりはないと主張した。
本当であれば2020年に1985年以来35年ぶりに復活開催されるはずだったオランダGPだが、5月初旬に予定されていた昨年のレースは新型コロナウイルスのパンデミックによりキャンセルとなってしまった。
今年もすでに開幕戦として予定されていたオーストラリアGPが延期され、第3戦に組まれていた中国GPが事実上キャンセルとなる状況を迎えている。
しかし、オランダGPは今年は9月に開催が予定されていることもあり、同GPのスポーティングディレクターを務める元F1ドライバーのヤン・ラマースも開催実現には楽観的な姿勢を見せている。
「この状況のもとで、実際にメルボルンが3月に(F1を)開催できると思っていたものはいないと思うよ」
『NOS(オランダ放送協会)』にそう語ったラマースは次のように続けた。
「オーストラリアはcovid-19と戦うために厳しい措置がとられた。だが、カレンダーの変更がザントフォールトでの我々のレースに影響を及ぼすことはないよ」
「我々のレースがシーズン後半に開催されることをうれしく思っている。9月5日の開催を脅かすものは何もない」
「もともと我々は5月にグランプリを開催する計画だった。だが、今年も同じ時期だったらまた問題が生じていただろう」
1979年から1992年にかけてF1で23レースに出走した経験を持つラマースはそう語ると次のように付け加えた。
「5月のレースなら観客を招くことはできなかっただろう。だから、9月の日程は申し分ないよ」