メルセデスF1チームを率いるトト・ヴォルフが、ルイス・ハミルトンとの契約交渉が失敗に終わるといった心配はしていないと語った。
2020年にミハエル・シューマッハの記録に並ぶ通算7回目のF1ドライバーズタイトル獲得に成功したハミルトンだが、メルセデスとの契約は2020年いっぱいで切れており、まだ2021年以降の新契約締結の合意には至っていない。
うわさによれば、現時点でまだ両者が合意に至っていないのは、ハミルトンの要求している報酬が非常に高いことによるものだと言われている。
最近の報道によれば、先週の7日(木)に36歳となったハミルトンは、年俸4000万ユーロ(約51億円)で4年契約を結ぶことに加え、300万ドル(約3億1000万円)もするというメルセデス製ハイパーカー(AMG ONE)の提供、さらにチームがタイトルをとった際に受け取るボーナスの10パーセントを自分の取り分とするよう求めているようだとうわさされている。
メルセデスは先週、こうしたうわさは「全くの作り話だ」と主張したが、両者が合意に至らなければハミルトンが電撃的にF1引退を決断する可能性もありえるとしているメディアもある。
だが、ハミルトンの父親であり、以前息子のマネジャーを務めていたアンソニー・ハミルトンは「私が知る限り、彼はレースを続けるよ」と語り、ハミルトンがこのままF1を去るとは考えられないとしている。
こうした中、ヴォルフはこれから臨むことになるハミルトンとの交渉に向けては「あらゆる変化球(策略)」に対応する心構えをしていると語ったと報じられている。
ヴォルフはハミルトンとの契約に関し、イタリアの『Corriere della Sera(コリエーレ・デラ・セラ)』に次のように語った。
「心配はしていないし、具体的な期限を設けたいとも思っていないんだ」
「いつかはまとめなくてはならないが、サインするのはテスト(シーズン前のF1公式テスト)の少し前になるんじゃないかな」