F1統括団体であるFIA(国際自動車連盟)のジャン・トッド会長が、過去最多となる全23戦が盛り込まれた2021年のF1カレンダーにも昨年同様修正を施す必要が生じるのは間違いないとの見方を示した。
2020年も当初22戦からなる年間カレンダーが策定されていたものの、新型コロナウイルスのパンデミックにより開幕が7月までずれ込み、カレンダーもヨーロッパを中心とした全17戦に修正を余儀なくされていた。
今年もすでに3月21日に決勝が予定されている開幕戦オーストラリアGPの開催も危ぶまれる状況となっている。
かつてフェラーリのチーム代表を務めていたことでも知られる74歳のトッドは、今年もcovid-19の影響を受けることは避けられないだろうと『motorsport.com』に次のように語っている。
「残念ながら、それはまだ終わっていない」
「これからもロックダウンは起こりそうだし、制約もある。ウイルスがいるためだ」
「進展もあった。我々はワクチンに期待しているし、それが使えるようになれば人々にとっても、この惑星にとってもいいことだ」
「だが、きっと今後間もなく、いろいろなカレンダーに多くの変更が生じる可能性があることを耳にすることになるだろう。F1だけでなく、そのほかのカレンダーにおいてもね」
「私はcovi-19危機によってこれまでとは異なる生活になると感じているが、通常の形に戻さないとならないとしても、私としては、来年(2021年)の半分はこれまでのような普通のシーズンを期待することはできないだろうと思っている」
最近の報道によれば、2021年のF1開幕戦として予定されているオーストラリアGPが延期される可能性が非常に大きくなってきているようだ。だが、それ以外にもカレンダーが修正される可能性も小さくはない。
しかし、F1とFIAが2020年シーズンに学んだことは多く、今年もカレンダーの修正が必要となる場合に備えてすでに水面下でさまざまな交渉や調整が行われているのは間違いないだろう。