2022年F1シーズンに向け、レッドブルのエンジン問題は順調に進展しているようだ。
現在レッドブルとアルファタウリにF1エンジンを供給しているホンダは2021年シーズンを最後にF1活動から撤退することが決まっている。だが、レッドブルでは2022年以降も引き続きホンダエンジンを使用するための交渉を行っている。
そして、最新の情報によればレッドブル首脳がその契約が成立するまで90パーセントほどのところに達していると語った。
これまでに伝えられたところによれば、レッドブルはホンダからF1エンジンの知的財産権を譲り受けて2022年以降もそのエンジンを使用し続けることを目指している。しかし、レッドブルが独自にエンジン開発を進めることはできないため、ライバルエンジンメーカーたちに2022年以降のエンジン開発凍結に合意するよう求めている。
レッドブル首脳のひとりであるヘルムート・マルコ(モータースポーツアドバイザー)はこのほど母国オーストリアの『Servus TV(セアヴスTV)』に次のように語った。
「これは難しい話題だが、契約締結まで85から90パーセントのところにまできている」
「ホンダがすごく我々を助けてくれているし、レッドブルは彼らの技術支援のもとでパワーユニットを使い続けることができる。だが、そのためには開発の凍結が必要だ。というのもこれは最も費用がかかるものだし、我々にはそんな余裕はないからね」
「それ以外に関しては全て順調だし、すぐに契約をまとめることができるかもしれない。数週間のうちに2022年のことに関してより明確な情報を提供できるようになるだろうし、新年には契約にサインできると期待しているよ」
そう語ったマルコは、来年は打倒メルセデスがレッドブルとホンダの目標になると示唆している。
「我々は教訓を得てきたし、これからはもう言い訳はできない」
「エンジンはパフォーマンスを大きく上げるだろう。ホンダはこれまでに約束したことは全て守ってきたからね」
マルコはそう語ると次のように付け加えた。
「クルマに関しては、テクノロジーはそれほど大きくは変わらない。だがパッケージ全体としては1年を通じてうまく開発することができたよ」