レッドブルとそのセカンドチームであるアルファタウリの2021年ドライバーラインアップは遅くとも来週中旬までには正式に発表される模様だ。
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現時点ではレッドブルはマックス・フェルスタッペン、そしてアルファタウリはピエール・ガスリーが2021年もドライバーを務めることになる。
そしてアルファタウリに関しては、今年のF2選手権をランキング3位で終えた日本人ドライバーの角田裕毅がダニール・クビアトの後任として2021年にF1デビューを果たすことが確実だと考えられている。
実際のところ、クビアトはスペインのテレビ局『Movistar(モビスター)』に次のように語っている。
「僕が来年もここにいるとは思わない」
「彼らは僕に言ったんだ。若いドライバーの角田を乗せたいとね。だから、2021年はリラックスしたいと思っている。F1、そしてアルファタウリにいるとプレッシャーがすごいからね」
「僕は2022年に復帰したいと思っている。だけど今は誰にとっても休息が必要だよ。大変な年だったし、僕にとってはいつもより長い休みになりそうだ」
レッドブルとアルファタウリのドライバー選定において中心的役割を担う人物であるヘルムート・マルコ(レッドブル/モータースポーツアドバイザー)は、月曜日(14日)にはイギリスに飛ぶ予定だと語っている。
15日(火)にヤス・マリーナ・サーキットで行われるヤングドライバーテストにはアルファタウリから角田が参加する予定となっているが、マルコはその情報を受け取った後にアルファタウリの2021年のラインアップを正式に確定させる心づもりをしているようだ。
一方、レッドブルに関しては2021年に誰がフェルスタッペンのチームメートになるのか、現時点ではまだ不透明な状況が続いている。
今季のドライバーズランキングを7位で終えたアレクサンダー・アルボンを2021年にも続投させるのか、あるいはこれまでほかのチームに所属していた経験あるドライバーの起用に踏み切ることになるのかに注目が集まっているが、もしアルボンを諦めた場合の候補者はニコ・ヒュルケンベルグもしくはセルジオ・ペレスに絞られている。
しかし、マルコが示唆したところによれば、その2人のうち有力なのは第16戦サヒールGPでF1初優勝を遂げたペレスのようだ。
「データは全て手にしているよ」
テレビ局『Sky Deutschland(スカイ・ドイツ)』にそう語ったマルコは次のように続けた。
「それを全て落ち着いて分析するつもりだし、クリスマスの前までには決定について報告することになるだろう」
「ヒュルケンベルグもまだ候補の1人だが、ほかの者たちに比べると彼のデータはかなり少ないよ」
だが、F1関係者の中には最終戦で予選5番手、決勝で4位となったアルボンが来季も残留する可能性が高まったのではないかとも考えられている。
レッドブルのチーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーもアブダビでのアルボンのパフォーマンスに満足しているのは確かだ。
「今日の彼はすごくいい仕事をしたよ。今シーズンの中では最高レベルのレースだったんじゃないかな」
アブダビGP決勝後にアルボンについてそう語ったホーナーは次のように付け加えている。
「彼はいい情報を提供してくれたし、どうするかを決める前にこれから分析を行うことになる。決定次第お知らせするが、長くはかからないはずだ」