ジョージ・ラッセル(ウィリアムズ)とバルテリ・ボッタス(メルセデス)の2人が、自分たちが結んでいる2021年の契約が形を変えることはないと主張した。
これはもちろん、メルセデスが2021年にボッタスに替えてラッセルをルイス・ハミルトンのチームメートに据えるのではないかという最近のうわさに対してのことだ。
新型コロナウイルス感染により欠場したハミルトンの代わりに第16戦サヒールGPにメルセデスから出走したラッセルはチームのピット作業ミスさえなければ優勝できていたであろう素晴らしいレースをしてみせた。
そのラッセルはレース後に、これによって冬の間にメルセデスのチーム代表を務めるトト・ヴォルフに何かを考えさせる材料を提供することができたのではないかという趣旨のコメントを行っていた。
ハミルトンの復帰により最終戦は再びウィリアムズのマシンで戦うことになったラッセルは、その発言についてアブダビで次のように語っている。
「あれはその場の勢いで言った冗談に過ぎないよ」
「もちろん感情はすごく高ぶっていたよ。だけど、最終的には僕には契約があるし2021年もウィリアムズのドライバーを務めることになる」
うわさでは、アレクサンダー・アルボンの不調に悩むレッドブルが2021年に向けてメルセデス所属ドライバーであり、ウィリアムズとF1出走契約を結んでいるラッセルの獲得に動くのではないかとも言われていた。だが、レッドブル首脳のヘルムート・マルコはラッセルがメルセデスと長期契約を交わしている事実もあり、その可能性はないとしている。
イギリス出身ドライバーである22歳のラッセルも自分はこれからもメルセデスのために頑張るつもりだと次のように語っている。
「僕はメルセデスと2016年に契約したんだ。彼らが僕のボスだよ」
「彼らは僕に投資してくれたし、僕を信じてくれている。そして僕も彼らに誓約しているんだ」
一方、すでにメルセデスとの間に2021年の契約を結んでいるボッタスは、サヒールGP後は意識的にメディアやSNSからは遠ざかるようにしていたと明かし、次のように語っている。
「きっとイギリスの人たちは僕たちが交替して欲しいと思っているはずだ。だけど、僕はそれを防ぐつもりだよ」
「僕が知っているのは、僕には来年も契約があるということだけさ」