最終戦となるF1第17戦アブダビGP(ヤス・マリーナ・サーキット)のフリー走行1回目が行われ、トップはマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)、2番手はバルテリ・ボッタス(メルセデス)、3番手はエステバン・オコン(ルノー)だった。
●【FP1結果】F1第17戦アブダビGP フリー走行1回目のタイム差、周回数
このセッションには、アルファロメオからロバート・クビサが、そしてハースからは今季F2チャンピオンでこれがF1公式セッションデビューとなったミック・シューマッハが出走している。
この時間はまだ陽が高く、夜に行われる予選やレースとは気温などコンディションが違うため、多くのマシンが来季用の開発のために空気の流れをテストしているのが見られた。
開始30分が過ぎようという頃、ダニエル・リカルド(ルノー)が「スロットルがおかしい」とコース脇にマシンを止めた。オンボード映像ではブレーキング時にシフトができないようにも見えた。ここでイエローフラッグが出された。
その後すぐにダニール・クビアト(アルファタウリ・ホンダ)にも「スローダウンして」と指示が入った。原因は分からないがエンジン音が違うように聞こえていたが、しばらくすると「プッシュして」と無線が入る。どうやら走行中に直ったようだ。
新型コロナウイルスの隔離から復帰したルイス・ハミルトン(メルセデス)は、ペダルとブレーキの調整をするためガレージでしばらく作業を続けた。その後のハミルトンの走りを見る限り、まだセットアップはまとまっていない様子でタイムも5番手に留まっている。
残り24分、アレクサンダー・アルボン(レッドブル・ホンダ)がスピン。縁石に乗った際にレッドブル特有のリヤが抜ける動きになってしまった。
■F1タイムシートに“M.シューマッハ”
F1に“シューマッハ”の名前が戻ってきた。7冠の帝王ミハエル・シューマッハの息子ミック・シューマッハが、ハースでF1公式セッションデビューを果たした。
ミック・シューマッハは、今季F2選手権でチャンピオンを獲得し、来季はハースからF1フル参戦を果たす。父親と同じ“M.シューマッハ”の活躍に注目が集まるが、シューマッハはプログラムをこなしながら22周を走破した。