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「レッドブルはジョージ・ラッセル獲得に動け!」と元F1ドライバー

2020年12月08日(火)18:16 pm

元F1ドライバーのクリスチャン・アルバースが、レッドブルはジョージ・ラッセル(ウィリアムズ)の引き抜きを真剣に考えるべきだと主張している。

いまや最高レベルのF1ドライバーだと誰もが認めるレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンだが、チームメートのアレクサンダー・アルボンは苦戦が続いており、2021年もこのままシートを確保できる可能性は小さいと考えられている。

レッドブル首脳陣が仮にアルボンを諦めた場合、その後任候補となるのはニコ・ヒュルケンベルグとセルジオ・ペレス(レーシングポイント)だと言われている。

今季限りでレーシングポイントのシートを失うことが確定しているメキシコ出身のペレスにとって、2021年もF1を続けるための一縷の望みはレッドブルに移籍することだ。

そのペレスは先週末にバーレーンで開催された第16戦サヒールGPで見事にF1キャリア初優勝を飾り、その存在を強くアピールすることに成功している。

こうした中、2006年にはレッドブルから出走したこともあるオランダ出身元F1ドライバーのロバート・ドーンボスは、レッドブルはペレスと2021年の契約を結ぶべきだと語っている。

そして、やはりオランダ出身の元F1ドライバーであり2014年には短期間ながらケータハムのチーム代表を務めたこともあるアルバースは、レッドブルはサヒールGPで現F1チャンピオンであるルイス・ハミルトンの代役を務めたラッセルにも注目すべきだと主張している。

ラッセルは現在ウィリアムズのドライバーを務めているものの、メルセデスの契約下にあるドライバーだ。

実際のところ、ペレスがサヒールで優勝できたのは、メルセデスがレース終盤に行ったピット作業でラッセルとバルテリ・ボッタスのタイヤを付け間違えるという信じられないミスを犯してしまっていたためだ。もしそのミスさえなければ、そのレースの優勝トロフィーは十中八九ラッセルが手にしていただろう。

アルバースは母国オランダの『De Telegraaf(テレグラーフ)』に次のように語っている。

「彼ら(レッドブル)はラッセルとペレスに注目する必要がある。彼らはどちらも現在すごくいいペースを示している。その一方でレッドブルには誰もいい人材はいない」

「レッドブルには彼らのうちのどちらかを手に入れる必要があるよ。あのチームにはそうするだけの金がある。彼らはラッセルを買い取るべきだ。彼らにほかの選択肢はないと思うよ」

「アルボンはまた結果が残せなかった。今シーズンここまでと同じようにね。マックス・フェルスタッペンにはF1マシン開発のために優秀なチームメートが必要なんだ」

こうした考えを持っているのはオランダ出身の元F1ドライバーたちだけではないようだ。

ドイツのテレビ局『RTL』のリポーターを務めるルドウィッヒ・デクマイヤーは、実際のところアルボンの後任候補として最有力なのはペレスだろうが、ラッセルも候補のひとりになったと考えるべきだろうと次のようにコメントしている。

「ヘルムート・マルコ(レッドブル/ドライバープログラム責任者)とクリスチャン・ホーナー(レッドブル/チーム代表)がかなり前からラッセルに目を付けていたことは知られている」

「メルセデスが彼をファクトリーチームに加えなければ、間違いなくほかのチームがラッセル引き抜きに動くだろうし、彼にはウィリアムズとの契約があるにせよ、それはそれほど悩ましいものではないだろう」

「そして、それは2021年に向けてラッセルではなくバルテリ・ボッタス残留を非常に早期に決めてしまっていたトト・ヴォルフ(メルセデス/チーム代表)への罰ともなるだろう」

こうした声がある中、サヒールGP直後には2021年にボッタスに替えてラッセルを起用することは「現実的ではない」と語っていたヴォルフも最新情報によれば早期にラッセルをメルセデスに引き上げる可能性もあると示唆し始めているという。

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