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ロマン・グロージャンのアブダビGP出走断念は皮膚移植回避のため

2020年12月07日(月)18:24 pm

今週末に行われる2020年F1最終戦アブダビGP(13日決勝)に出場することを断念したロマン・グロージャン(ハース)が、これはが今後長期的に健康を維持するための決断だったと語った。

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第15戦バーレーンGP決勝スタート直後に起きた大クラッシュから無事に生還したグロージャンだが、炎に包まれたマシンから脱出したものの両手と膝や足首に火傷を負ってしまい、2週連続開催となった第16戦サヒールGPを欠場し、リザーブドライバーのピエトロ・フィッティパルディにステアリングを譲っていた。

グロージャンは当初自分にとって最後のF1レースとなる最終戦アブダビGPには出走したいと主張していたが、サヒールGPが行われていたバーレーンで最終戦への出場を断念したことを明らかにしている。

34歳のグロージャンは母国フランスのテレビ局『France 2(フランス2)』に次のように語った。

「僕はパドックにさよならを言ったよ」

「ゲートで自分のパスをスキャンしているとき、僕は自分の名前の下にF1ドライバーと書かれているのを見るのは恐らくこれが最後だろうと思ったよ」

「僕はまだ左手の火傷がひどいからアブダビには行かないことにしたんだ。安全ではないし、皮膚移植は避けたいからね。だけど、来年は友人たちの顔を見にまたパドックに戻ってくるよ」

グロージャンはいったんスイスの自宅に戻ってそこで火傷の治療に専念することになるようだ。

グロージャンの最終戦欠場が明らかになったことを受け、2020年のF2タイトル獲得が確定したミック・シューマッハがグロージャンの代役としてアブダビGPで走る可能性があるのではないかとのうわさがささやかれている。

ミック・シューマッハは2021年にハースからF1デビューを飾ることになっているが、一足早く今年の最終戦でデビューすることになれば大きな注目が集まるのは間違いないだろう。

だが、ハースは最終戦にもブラジルの伝説的元F1チャンピオンであるエマーソン・フィッティパルディの孫がグロージャンの代役を務めることになるとしている。

F1デビューレースとなったサヒールGPでは予選最下位となり、17台が完走した決勝も最下位フィニッシュとなった24歳のフィッティパルディは次のように語っている。

「今日ではF1に行くのはものすごく難しいんだ。だけど、僕はF1レースで完走したと言うことができるよ」

グロージャン同様今季限りでハースのシートを失うケビン・マグヌッセンは2021年はアメリカに渡り、チップ・ガナッシ・レーシングからIMSA(国際モータースポーツ協会)が統括するスポーツカー・レースに出走することが決まっている。

そのマグヌッセンいわく、ほかのF1マシンと比べると「間違いなく最も遅い」ハースの2020年型F1マシンでの2レース目となるアブダビGPでフィッティパルディがどのような走りを見せるのかにも注目したいところだ。

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