2021年からF1ワークス活動を開始するアストンマーティンがレッドブルからエイドリアン・ニューウェイ(最高技術責任者)の引き抜きを狙っているようだとのうわさが再燃している。
レーシングポイントのオーナーであるローレンス・ストロールがアストンマーティンを買収したことで、2021年からレーシングポイントはアストンマーティンと名前を変えることになっている。
そして、9月にはそのアストンマーティンに天才F1マシン設計者とも評され、アストンマーティンのスーパーカーの設計に携わったことでも知られるレッドブルのニューウェイが移籍するのではないかとのうわさがささやかれていた。
だが、レッドブル首脳のヘルムート・マルコ(モータースポーツアドバイザー)は当時次のように語り、そのうわさを否定していた。
「エイドリアンは間違いなく我々の契約下にある」
「エイドリアンは最近アストンマーティンの素晴らしい車をテストすることができたことで、ストロールに感謝しただけだ。それ以上のことは何もないよ」
しかし、このほどイタリアの『La Gazzetta dello Sport(ガゼッタ・デロ・スポルト)』が、アストンマーティンが大金を投じてニューウェイの引き抜きに動いていると報じ、再びそのうわさがささやかれるようになっている。
もし、ニューウェイが本当にアストンマーティンに移籍することになれば、かつて2010年から2013年までニューウェイが設計したF1マシンでタイトル4連覇を達成したセバスチャン・ベッテル(現フェラーリ)とニューウェイが再び手を組むことになる。
また、『La Gazzetta dello Sport(ガゼッタ・デロ・スポルト)』は、2021年の第2戦バーレーンGP(3月28日決勝予定)もしくは第3戦中国GP(4月11日決勝予定)においてアストンマーティンは映画007シリーズの最新作「007 ノー・タイム・トゥ・ダイ」のプロモーションの一環としてF1マシンに特別なカラーリングを施すことになるだろうとしている。
アストンマーティンが007シリーズにおいて数多くジェームズ・ボンドが愛用する“ボンドカー”として起用されてきていることは改めて説明する必要もないだろう。新型コロナウイルスのパンデミックにより公開が延期されている007シリーズ最新作「007 ノー・タイム・トゥ・ダイ」は2021年4月に公開が予定されている。