セルジオ・ペレス(レーシングポイント)が2021年もF1を続けることができるかどうかは今年のレースが全て終わったときにレッドブルがどういう判断をするかにかかっている。
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今年限りでレーシングポイントのシートを失うことが確定しているペレスだが、11月30日(月)に自分としての“プランA”は2021年にレッドブルでレースをすることだとしている。
だが、レッドブルでは2021年もアレクサンダー・アルボンを続投させるか、あるいはペレスもしくはニコ・ヒュルケンベルグのいずれかを起用することにするのかは今季のレースが全て終わってから決定するという姿勢を保っている。
実際のところ、もしレッドブルからのオファーがなければ、ペレスが2021年にF1グリッドに並ぶ可能性はゼロになってしまうのは間違いないだろう。
「プランBは(2021年は)休むことだろうね」
そう語った30歳のペレスは次のように続けた。
「もし来年F1に出られなければ、自分が何をしたいのかということを懸命に考えるために時間を使いたいと思う」
「2022年に復帰するという選択肢もある。だけど、僕は全てのことをしっかりと分析したいと思っている。いいプロジェクトに加わることができる可能性があるかどうか、あるいは僕自身がもはやF1を続けたいと思うのかどうかをね」
F1関係者の中には、実際のところレッドブルのナンバー1ドライバーであるマックス・フェルスタッペンがペレスの起用を拒んでいるのではないかと考えている者もいるようだ。フェルスタッペンは何度か好ましいチームメート候補としてヒュルケンベルグの名前を挙げてきている。
「彼(フェルスタッペン)が僕に難色を示しているのかどうかは分からない。だけど、結局のところマックスも含め全てのドライバーは自分に圧力をかけることができるドライバーがチームメートであることを望むものだよ」
そう語ったペレスは次のように付け加えた。
「そして、僕にそれが務まらない理由はないと思っているよ」
一方、ペレスは本来レーシングポイントとの間に2022年までの契約を結んでいたものの、その中に盛り込まれていた契約解除条項をチームが行使したことによって今年限りで契約を失うことになったのだと次のように語っている。
「両サイドにその選択肢があったんだ。そして彼らはそれを行使することができたというわけさ」
2021年にアストンマーティンと名称が変わるレーシングポイントは、ペレスに替えてセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)の獲得を決めている。
2021年にレースシートの獲得が無理だった場合、ペレスにはどこかのチームのリザーブドライバーとなる可能性も残されている。だが、ペレス本人はそれにはあまり乗り気ではないようだ。
「それに関しては話し合う必要があるだろうね。だけど、それによって多くのレースのために旅をすることになるのは納得できないんだ。レースに出ることができないのに家族から遠く離れて23レースに帯同したいとは思わないよ」
ペレスはさらに次のように語り、F1以外のレースシリーズに転向する可能性に関しては否定している。
「僕が興味を持てるカテゴリーはほかにはないんだ」
ペレスの中では、もしもレッドブル加入がかなわなければ、1年休みをとって2022年の復帰に備えるという気持ちが強くなってきているようだ。
「2022年にはルールが変わることになるし、みんなゼロからのスタートになる。だから、200周もすれば僕はまた元のレベルに戻れるはずだよ」とペレスは付け加えた。