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「2022年のF1マシンは7秒も遅くならない」とマクラーレンの技術責任者

2020年11月23日(月)18:20 pm

マクラーレンのテクニカルディレクターを務めるジェームズ・キーは、新たな技術レギュレーションが導入される2022年のF1マシンは現在のものと比較して1周あたり1秒から3秒ほど遅くなるだろうと考えている。

実際のところ、F1チーム関係者の中には2022年のF1マシンは現在よりも1周あたり最大で7秒も遅くなるだろうと予想している者もいると伝えられている。

だが、2018年シーズン途中までトロロッソ(現アルファタウリ)のテクニカルディレクターを務め、2019年のF1第2戦バーレーンGPからマクラーレンの技術責任者に就任したキーはドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』に次のように語った。

「我々はこのことに関して現在内部的に検討しているところだよ。我々にも知る必要があるからね」

「ラップタイムはクルマの力を決定するものだし、多くのパーツの設計にかかわってくるんだ」

「ダウンフォースを生み出す道具が少なくなってしまうから(2022年型F1マシンが)遅くなるのは確かだろう」

「だが、悲観論者たちが言う7秒まではないと思っている。私は1秒から3秒の間だと予想しているよ」

2022年に導入される新技術レギュレーションは非常に制約が多いため、その結果としてどのチームのF1マシンも非常によく似たものになるのではないかとも言われている。

しかし、キーはその心配はあまりないと考えている。

「いくつか間違いなく似てくる部分もあるだろう。だが、新ルールにも簡単に見分けがつくような違いを自由に創造できる余地は十分にあるよ」

一方、新レギュレーションの導入初期段階においてはF1チームたちがそこに“抜け穴”を見つけようとするのは間違いないだろう。だが、キーは必要不可欠なことは基本的な部分に集中することだと次のように語っている。

「何よりも、コンセプトが正しいものでなくてはならない。そうでなければ抜け穴を見つけたところで役には立たないからね」

キーは最後に、2022年に目にすることになる新技術レギュレーションによるF1マシンは、以前F1が公開していた予想図とは違う見た目のものになる可能性もあると次のように語っている。

「似る部分もあるだろう。いくつかの形状は規則で厳密に定義されているからそこに関しては予想図に似てくるはずだからね。だが、より自由なエリアに関しては公開されたものとは違ってくると思うよ」

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