現FIA会長であり、かつてフェラーリのチーム代表を務めていたジャン・トッドが、ミハエル・シューマッハは息子のミックのF1昇格を見守っていると語った。
ミハエル・シューマッハとともにフェラーリ黄金時代を築いたトッドは、シューマッハ一家とも親しい友人関係にあることが知られている。
2013年の年末に起きたスキー事故で脳に大きな損傷を受けたミハエル・シューマッハだが、その後の容体に関しては家族や関係者が情報を一切外部に伝えておらず、実際に今シューマッハがどういう状況にあるのか全く分からない状態となっている。
こうした中、最近テレビ局『RTL France(RTLフランス)』から何かシューマッハの状況に関して情報提供できることはないかと質問された74歳のトッドは次のように答えた。
「この質問に関しては、私はとても控えめにするつもりだ」
「私はミハエルとは頻繁に、月に1度か2度は、会っているよ。私の答えはいつも同じだ。彼は戦っているよ」
「我々にできるのは彼と彼の家族にとって状況が改善するように願うことだけだ」
そう述べたトッドは、シューマッハは今も「非常によい介護を受け、非常に快適な場所にいる」と補足している。
21歳となった息子のミックが2021年にハースからF1デビューするのはほぼ確実だと考えられているが、ミハエルはそうした状況を認識できているかと尋ねられたトッドは「もちろん、彼(ミハエル)は彼(ミック)のことを見守っているよ」と答え、次のように付け加えた。
「ミックは恐らく来年はF1でレースをすることになるだろうし、それは大きな挑戦になるはずだ。最高レベルのモーターレーシングに新たなシューマッハを迎えるのは喜ばしいことだよ」