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「ハミルトンは自分の価値をさらに高めた」とメルセデスのボス

2020年11月16日(月)18:48 pm

メルセデスF1チームCEOのトト・ヴォルフが、先週末に行われた2020年F1第14戦トルコGPでミハエル・シューマッハが持つF1史上最多記録に並ぶ通算7回目のドライバーズタイトル獲得を達成したルイス・ハミルトンとの2021年以降の契約を今年の終わりまでにはまとめたいと語った。

●【決勝レース結果】F1第14戦トルコGP 決勝レースのタイム差、周回数、ピット回数

メルセデスではバルテリ・ボッタスとはすでに2021年の契約を結んでいるものの、ハミルトンとの契約はいまだに結ばれていない。それはハミルトンがかなり高額な報酬を要求しているためだといううわさもあれば、ハミルトンが今季限りでF1を引退することも視野に入れているためだといううわさもささやかれている。

だが、荒れた展開となったトルコGP決勝を制して今季10勝目をあげ、タイトル獲得を決めたハミルトンはレース後に次のように語った。

「40歳になってもここにいるとは思わないよ。だけど、僕はまだ35歳だ。若いし、やれると感じているよ」

そう語ったハミルトンだが、タイトル獲得を決めたこともあってか、いよいよ新たな契約に向けた動きをすることが大事になるだろうと次のように続けた。

「仕事をやり終えるまではそのこと(契約)は考えないようにしたかったんだ。だけど、明らかにそれに取り組む必要があるね」

「当然ながら、もしミスをし始めたらどうなるだろう? 突然何もかもうまく行かなくなったらどうなるだろう? 自分の価値が下がる? 自分の交渉力が落ちる? 評判も消え失せる? というようなことを考える日々もあるよ」

「だから、多分今後数週間のうちに少し落ち着いてくるだろうけれど、まだあと3レースあるし、僕はそれも勝ちたいと思っているよ」

メディアの中には、ミハエル・シューマッハが持つF1史上最多タイトル獲得記録に並んだことでハミルトンがモチベーションを保ち続けるのが難しくなる可能性もあるのではないかと報じているものもある。

だが、ヴォルフはそれは見当違いだとトルコGP決勝後に次のように語った。

「今日彼がやってみせたことを見れば分かるはずさ。彼はライオンのようにハングリーだった」

「最後は、雨のリスクもある中で、彼は事実上のスリック(すり減って溝が無くなったレインタイヤ)で走ったんだ」

「モチベーションを失う兆候など何もないよ」

F1関係者の中には、ヴォルフは新型コロナウイルス危機に見舞われている中でメルセデスの親会社であるダイムラーのオラ・シャレニウス会長がハミルトンの報酬アップに同意するようプレッシャーをかけるために、あえてハミルトンとの契約交渉を遅らせているのではないかと考えている者もいるようだ。

こうした中、ヴォルフはイスタンブールで次のように語った。

「今年の終わりまでには(契約を)済ませることになるだろう。だが、ルイスは今日彼の値段をさらにつり上げたと思うよ」

「彼は最高のクルマを手にしてはいなかったにもかかわらず、誰もがミスを犯していたときに自分はミスなくレースを走りきったんだ」

一方、ハミルトンが通算7回目のF1タイトル獲得を決めたことを受け、ダイムラーのシャレニウス会長は「チームと会社は彼を支援している」と主張し、次のように付け加えている。

「彼は完璧に近いと考えているかもしれないが、まだよくなりつつある。そしてサーキットの内外において、彼は多様性と一体性に関する情熱的な提唱者となっている」

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