レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンにとって、先週末にイスタンブール・パークで行われた2020年F1第14戦トルコGPは2番グリッドからレースをスタートしながらも6位フィニッシュで終えるという苦々しい結果となってしまった。
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2020年シーズンの第13戦までは完走したレースではすべて表彰台に上っていたフェルスタッペンにとっては、ある意味で今季最悪のレースだったとも言えるだろう。
しかし、フェルスタッペンと同じオランダ出身の元F1ドライバーであるロバート・ドーンボスは、今回のトルコGP決勝でのフェルスタッペンのパフォーマンスはF1キャリアを通じて最悪レベルのものでさえあったとコメントしている。
2006年にレッドブルから3レースに出走した経験を持つ39歳のドーンボスは、フェルスタッペンはポールポジションがとれると確信していた予選で最後の最後にランス・ストロール(レーシングポイント)に逆転を許したショックを引きずっていたのだろうと『Ziggo Sport(ジッホ・スポルト)』に次のように語っている。
「彼は予選で起きたことを忘れることができなかったのだと思うよ」
また、レッドブル首脳のヘルムート・マルコ今回は珍しくフェルスタッペンに対して辛口のコメントを行っている。
「マックスとアレックス(アルボン)はどちらもタイヤにあまりにも多くを求めすぎていた。一方、ルイス(ハミルトン/メルセデス)やセルジオ(ペレス/レーシングポイント)のような経験豊かなドライバーたちはそうではなかった」
トルコGP決勝後にテレビ局『Sky Deutschland(スカイ・ドイツ)』にそう語ったマルコは次のように付け加えた。
「マックスは先頭のストロールが差をかなり広げているのが分かっていたし、あの時点ではオーバーテイクはほとんど不可能だった。だが、彼はペレスの後ろでもっと我慢するべきだったよ」
一方、マルコは不振が続くアルボンを来季もレッドブルで続投させるかどうかの決断は今季の最終戦アブダビGP後に行うことになると明言している。