F1第14戦トルコGP(イスタンブール・パーク)決勝レースが行われ、ルイス・ハミルトン(メルセデス)が今シーズン10勝目を果たした。また史上最多記録のミハエル・シューマッハに並ぶ7度目のチャンピオンを自らの手で決める圧巻の走りだった。
●【決勝レース結果】F1第14戦トルコGP 決勝レースのタイム差、周回数、ピット回数
31秒後方の2位にはセルジオ・ペレス(レーシングポイント)、3位はファイナルラップでチームメートをオーバーテイクしたセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)だった。
ハミルトンは王者の貫禄だった。6番グリッドからスタートしたハミルトンは、ウェットで非常に滑りやすい中、冷静に判断しながらチャンスを見逃さずに着実にポジションを上げた。8周目に中古のインターミディエイトに交換してから50周も走りきった。走行後のインターミディエイトタイヤの接地面はスリック状態になっていたほどで、そんなタイヤでも好タイムを連発し続けたハミルトンのタイヤマネジメントは誰にも真似できないような優れた技術のひとつだろう。
チームメートであり唯一のライバルのバルテリ・ボッタス(メルセデス)は何度か単独スピンを喫するなど精彩を欠き、周回遅れの14位でフィニッシュした。
■最終ラップに表彰台争いでドラマ
最終ラップ、表彰台争いでドラマが起こった。2番手ペレスがコーナーを曲がりきれずオーバーランした隙に、シャルル・ルクレール(フェラーリ)がオーバーテイクに成功。
しかし、2番手に上がったルクレールもその後にオーバーランしてしまい、ペレスが抜き返して2位を奪い返した。そしてそのチャンスを見逃さなかった4番手のベッテルもルクレールをオーバーテイクし、ベッテルは嬉しい今季初表彰台を獲得した。
最後に2台に抜かれたルクレールに、最終コーナーでカルロス・サインツ(マクラーレン)がすぐ後ろについたが、ルクレールはなんとか逃げ切って4位を確保した。
レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンは6番手、アレクサンダー・アルボンは7番手。最終周にファステストラップを獲得したランド・ノリス(マクラーレン)が8番手に入った。
9位は自身初のポールポジションからスタートしたランス・ストロール(レーシングポイント)。10位はダニエル・リカルド(ルノー)だった。
アルファタウリ・ホンダのダニール・クビアトは12番手、ピエール・ガスリーは13番手。
偉大なミハエル・シューマッハに並ぶ7度目のチャンピオンを決めたハミルトンは、ヘルメットを脱いだあと涙を流していた。
●【ハイライト動画:決勝レース】ハミルトンが王者の貫禄!シューマッハに並ぶ7度目王者を優勝でつかむ!/F1第14戦トルコGP
●【ハイライト動画:決勝レース】ハミルトン7冠達成!シューマッハに並び感極まる/F1第14戦トルコGP