2020年のF1シーズンも残り4戦となったが、新型コロナウイルスの影響によりそれらは再び無観客レースとして開催されることになりそうだ。
F1オーナーであるリバティ・メディアがこのほど明らかにしたところによれば、新型コロナウイルスの影響を受けたことにより、第3四半期には新たに1億ドル以上の損失を計上したという。
さらに、ドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』によれば、F1チームたちもF1活動による収入が通常の50パーセントにまで落ち込むという大打撃を受けているという。
「問題は、我々は何も分からないままシーズンをスタートしたということだ」
そう語ったアルファロメオのチーム代表フレデリック・バスールは次のように付け加えた。
「我々がメルボルン(開催直前にキャンセルされた開幕戦オーストラリアGP)に行った時までに、すでに予算の50パーセントから60パーセントが費やされていたんだ」
2020年のF1は7月初旬になんとか開幕を迎えたものの、多くのレースが無観客で行われており、チケットの売上金がチームたちに還元されることができないという厳しい状況が続いている。
今シーズン中盤からは少しずつではあるもののサーキットに観客が戻りつつあった。だが、新型コロナウイルスが再びその猛威を強めてきていることから、残りの4レースはまた観客がいない中で行われることになりそうだ。
リバティ・メディアは次のように語っている。
「F1は2020年の残りのレースいずれにもファンを迎えられるとは考えていない」
今季の残りのレースは、第14戦トルコGP(15日決勝)、第15戦バーレーンGP(29日決勝)、第16戦サヒールGP(12月6日決勝)、そして最終戦アブダビGP(12月13日決勝)の4戦となる。