F1第13戦エミリア・ロマーニャGPが行われたばかりのイモラ・サーキットにて、Hondaフォーミュラ・ドリーム・プロジェクト(HFDP)およびレッドブル・ジュニアチームに所属し、現在カーリン(Carlin)からFIAフォーミュラ2選手権に参戦している角田裕毅(つのだゆうき)が、スクーデリア・アルファタウリ・ホンダの2018年型マシンを使用してF1初テスト走行を行った。
走行後、ホンダF1からコメントを発表した角田だが、その後アルファタウリがオンライン記者会見を開催し、角田は初テストの感想やバーレーンでF1デビューする可能性と意欲を語った。
■角田裕毅「ホッとしました」
「今日はすごく前進できたセッションだと思いました。300kmというターゲットを与えられている中で無事に352kmを走破できてまずはホッとしました。
午前中は午前中はレインタイヤとハーフウェットでドライタイヤを使い分けながら、完全ドライ(コンディション)で走れなかったんですけど、それが逆にクルマに慣れる良い練習機会で、クルマをコントロールする練習になりましたし、コントロールできたおかげで、午後のドライセッションではさらにコントロールの幅が拡がったので、思ったよりも楽にドライでペースを上げることができました」
■バーレーンに向けて準備をしていきたい
「バーレーンでフリー走行を走るかまだ分からないんですけど、もし走れた場合、(F2との)すごく切り替えが必要なレースウィークになると思うので、自分にとっても大きなチャレンジになると思いますし、すべての経験を詰め込まなければならないので、それに向けて大きい準備をしていきたいと思います。
今回携わってくれた関係者、チームのメカニックとエンジニアとフランツ(トスト代表)さんとホンダさんにエンジンを用意していただいて本当に感謝しています。」
参戦初年度のF2で現在ランキング3位の角田裕毅は、バーレーン戦で年間ランキング4位以内に入れば、F1に出場するためのスーパーライセンスを獲得することができる。
レッドブルのドライバープログラム責任者であるヘルムート・マルコと、アルファタウリのフランツ・トスト代表は、F1第16戦サヒールGP(12月6日決勝)のフリー走行1回目でF1にデビューさせたいと考えているが、すべては角田裕毅のF2での成績次第となる。
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