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【決勝レースレポート】ホンダF1は波乱のレースで4位。メルセデスはF1史上初の7連覇!/F1エミリア・ロマーニャGP

2020年11月02日(月)0:07 am

F1史上初となる2日間開催のF1第13戦エミリア・ロマーニャGP(イモラ・サーキット)決勝レースが行われ、ルイス・ハミルトン(メルセデス)が93勝目を挙げた。また、メルセデスはF1史上初の7連続コンストラクターズ・チャンピオンを決めた。2位はバルテリ・ボッタス(メルセデス)、3位はダニエル・リカルド(ルノー)だった。

●【決勝レース結果】F1第13戦エミリア・ロマーニャGP 決勝レースのタイム差、周回数、ピット回数

何度かレース展開が変わる要素があったが、終盤には2位を走行中だったマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)の右リヤタイヤが突然パンクするというドラマにより、セーフティカーが導入され、最後の数周はスプリントレースとなった。

■ガスリー、無念のリタイア

ポールポジションからスタートしたボッタスは1位をキープしたものの、2番グリッドのハミルトンはターン2のタンブレロでフェルスタッペンに先行を許し、いつもと違うレース展開かと思われた。

7周目、チームの地元で最高の予選結果を残して、4番グリッドからスタートして5番手を走行していたピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)に悲痛の無線が届く。「申し訳ないけどピットインしてくれ。致命的な問題があるからリタイアしないとならない」。そして8周目、セナのヘルメットカラーを被ったガスリーは、ピットインしてリタイアとなった。水圧の低下が理由だったという。

■流れを引き寄せたハミルトン

29周目、エステバン・オコン(ルノー)がクラッチのトラブルでコース脇にマシンを止めてリタイアした。ここでハミルトンはファステストラップを更新。ボッタスとフェルスタッペンは早めにピットインしてミディアムタイヤからハードタイヤに交換していたが、ハミルトンはここまで引き延ばしていた。

ハミルトンは翌周にピットインすると、そのタイミングでバーチャルセーフティカーが導入され、全車スロー走行に。最高のタイミングでピットインしたハミルトンは、このおかげもありトップで楽々とコースに戻った。

ボッタスは2周目のターン7でデブリによりフロアにダメージを負っておりペースが上がらなかったが、43周目にようやくフェルスタッペンがボッタスを攻略。そこから一気にペースを上げてハミルトンを追撃する。

■ラッセル、ミスで「言葉がない」

しかし残り12周、2番手を走行中のフェルスタッペンの右リヤタイヤがヴィルヌーブコーナーで突然パンクしてリタイア。セーフティカーが導入された。するとセーフティカー導入中にタイヤを温めようとしていたジョージ・ラッセル(ウィリアムズ)がアクセルを踏み込んだ瞬間に単独スピンでクラッシュしてしまった。自らのつまらないミスに「言葉がない」と謝罪し、悔しがる。

このセーフティカー導入中にメルセデス勢はソフトタイヤに交換し、最後の数周はスプリントレースになったが、ハミルトンが逃げきって優勝した。3位にはリカルドが今季2度目の表彰台を獲得した。

■クビアト、4位フィニッシュ

来季もF1に残るために必死に戦っているダニール・クビアト(アルファタウリ・ホンダ)は、リカルドを追ったものの0.821秒差で4位フィニッシュを果たした。ガスリーとフェルスタッペンがリタイアし、アレクサンダー・アルボン(レッドブル・ホンダ)は終盤のリスタート後に単独スピンで最後尾に落ちた中、クビアトは4位という好結果でホンダF1勢で唯一のポイントを獲得した。

今季3度目の母国GPを迎えていたフェラーリは、シャルル・ルクレール(フェラーリ)が5位フィニッシュ。セルジオ・ペレス(レーシングポイント)はその後ろでフィニッシュした。

■マクラーレンとアルファロメオ、ダブルポイントフィニッシュ

カルロス・サインツ(マクラーレン)が7位、ランド・ノリス(マクラーレン)が8位でフィニッシュし、マクラーレン勢は今季初のダブルポイントフィニッシュを果たした。

上位勢が潰れていく中、アルファロメオはキミ・ライコネン(アルファロメオ)が9位、アントニオ・ジョビナッツィ(アルファロメオ)が10位で、アルファロメオの母国で嬉しいダブルポイントフィニッシュを果たした。アルファロメオとザウバー、そして両ドライバーは来季も契約を継続したばかりだった。

■メルセデス、7連覇

メルセデスはこの勝利でF1史上初となる7年連続のコンストラクターズ・チャンピオンを決めた。

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