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レッドブル、期限は11月15日日曜日「2022年F1エンジン案を早く決めて!」

2020年11月01日(日)7:59 am

レッドブルは、2022年F1シーズンに向けたエンジン案を明らかにすべく、その決定期限をF1に迫った。

2021年限りでF1を撤退するホンダ。彼らが持つPU(パワーユニット)の技術と運用に伴うIP(知的財産)取得がレッドブルの「プランA」であることは明白だが、ヘルムート・マルコ博士は、それに呼応して広くF1全体におけるPU(パワーユニット)の「開発凍結」を求めている。

マルコは、F1ポルトガルGP翌日の26日(月)に行われたF1権利者の全体会合で決定は「先送りされた」と、次のように独TV局『Sport1(シュポルト・アイン)』に語っている。

「われわれとしては、11月15日(日)までに結論を知りたい。それ以降では、だめなのだ。15日がわれわれの期限だ」

以前にお伝えしたとおり、メルセデスは2022年エンジンの開発凍結に前向きな一方、フェラーリは票決の際、過去にたびたび議論を呼んだ拒否権を発動する可能性がある。

「開発凍結」の話し合いについてコメントを求められたジャン・トッドFIA(国際自動車連盟)会長は、微笑みを浮かべながら次のように独『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』誌に述べた。

「レッドブルは去る5月、われわれに対して次のように言った。開発凍結は何としても避けなければならない。さもなければホンダがF1を辞めてしまうとね。ところが彼らは今、その真逆を欲しているではないか。F1稼業の、なんと変わり身の早さよ」

レッドブルは、カスタマーチームに戻るくらいならF1撤退も辞さないとの構えだ。

「わたしは、どのような意見も解釈も尊重する。だが、脅しに屈するわけにはいかない」とトッドは、きっぱり。

「燃料の製造企業も、より競争が加速する限りにおいて活動を継続するなどといってわれわれに揺さぶりをかけたことがある。だが、彼らにとってもっと重要なことがあるだろう。ゼロ・エミッション(排出物質ゼロ)の燃料開発に金を投資すべきだ」

「正しい意見には耳を貸そう。いかなる脅しも、私には効かない」

そんなトッドも、2026年に予定される新しいF1エンジン規定を2024年、早ければ2023年に前倒ししてはとのレッドブルの提案に乗り気だ。

「可能性があるのなら、悪くない考えだ」とトッド。

「新しい規則が製造企業の新規F1参入につながるなら、それに越したことはない」

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