今週末のF1ポルトガルGP、観客数は当初予定の6割に
今週末に2020年F1第12戦ポルトガルGPが開催されるが、舞台となるアルガルヴェ・サーキットに来場する観客は27,500人に限定されることになりそうだ。
実際のところ、ポルティマオ・サーキットとも呼ばれるアルガルヴェでは、今週末の25日に決勝が予定されているポルトガルGP開催にあたって46,000枚のチケットを販売したことが明らかとなっている。
だが、ポルトガル最大の通信社である『Lusa（ルザ通信）』が報じたところによれば、実際にサーキットに入ることができる観客数はそれよりも大幅に少なくなりそうだという。
アルガルヴェ・サーキットのパウロ・ピネイロ取締役は次のように語っている。
「我々はまだ健康担当当局の最終勧告が出るのを待っているところだ。しかし、原則として、最大27,500席に制限されることになる」
ピネイロは、実際には46,000枚のチケットが売れているものの、最終的には海外からの観戦者の中には渡航が認められない者や、現在の新型コロナウイルスの状況を危惧して自ら渡航を断念する者などが出ることが予想されるため、それが現実的な観客数になるだろうと考えているようだ。
ポルトガルの健康問題責任者であるグラサ・フライタスは、現在の新型コロナウイルス感染症（covid-19）の状況は憂慮すべき状態にあり、非常に慎重な姿勢で臨むことを求めるしかないと認めている。
実際のところ、F1統括団体であるFIA（国際自動車連盟）の発表によれば、この1週間の間にF1チーム関係者の中にも8人の新型コロナウイルス感染が確認されたという。
前F1最高責任者である89歳のバーニー・エクレストンも、スイスに所有するホテル・オルデンが新型コロナウイルスの影響により閉鎖される状況となったことを受け、ドイツの『Blick（ブリック）』に次のように語っている。
「従業員の1人がウイルスに感染してしまったんだ。だから、我々もルールに忠実に対処することにした。covid-19はインフルエンザの10倍も危険だからね」
「私もマスクをあらゆるところで使用するようにとの要請を支持するよ」
