バルテリ・ボッタス(メルセデス)が、2020年のF1ドライバーズタイトルを獲得するには「奇跡」が必要だと認めた。
ニュルブルクリンクで先週末に行われた今季のF1第11戦アイフェルGP決勝をポールポジションからスタートしたボッタスだったが、エンジントラブルに見舞われてリタイアという最悪の結果となってしまった。
現在ドライバーズランキングトップに立っているチームメートのルイス・ハミルトンはそのレースでミハエル・シューマッハが持つ歴代最多勝利記録91に並ぶ今季7勝目をあげ、あと6戦を残す段階でランキング2番手のボッタスとの差を69ポイントに広げている。
ボッタスはニュルブルクリンクで起きたエンジントラブルに言及しながら次のように語った。
「信じられなかったよ」
「だけど、いつものように、諦めても意味がないから頑張り続けるだけさ」
「ずっとルイスとのポイント差を計算するのがいい考えだとは思わないよ。だって、もうかなりの差だからね」
「奇跡が必要なのは間違いないよ」
メルセデスF1チームの代表を務めるトト・ヴォルフは、そのボッタスについて次のように語った。
「立ち直るのが早い者がいるとすれば、それは彼だよ」
「我々はいい話し合いができたし、トラブルのことは申し訳なかったと伝えたんだ」
ほぼ今年のタイトルも手中に収めたと言っていいハミルトンだが、今後もボッタスが果敢に攻めてくるだろうと考えている。
ハミルトンはアイフェルGP決勝スタート直後のターン1でボッタスと激しい攻防を繰り広げたことを引き合いに出しながら次のように語った。
「あのコーナーを立ち上がりながらこう思ったのを覚えているよ。『よくやったね。すごいぞ』ってね」
ヴォルフも、今後もハミルトンとボッタスの関係がこじれるようなことはないはずだと次のように語っている。
「彼らはお互いにリスペクトしあっているし、限界も分かっている。そのことを心配などしていないよ」