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2021年のレッドブルとアルファタウリ、4つのシートのうちすでに3つは確定か

2020年10月13日(火)18:49 pm

レッドブルとそのジュニアチームであるアルファタウリのドライバープログラム責任者として知られるヘルムート・マルコが、2021年に向けて4つのシートのうち3つはすでに決まっていると示唆した。

これまでのうわさによれば、アルファタウリはピエール・ガスリーが続投となるものの、ロシア人ドライバーのダニール・クビアトは現在F2に参戦しているレッドブルの育成プログラムメンバーの角田裕毅にシートを譲ることになると考えられている。

だが、ホンダが2021年限りでF1から撤退することもあり、これまでホンダのサポートを受けて戦ってきた角田のF1昇格のチャンスが小さくなったと考えている者もいるようだ。

一方、レッドブルに関しては2023年まで契約を結んでいるマックス・フェルスタッペンの残留は確実なものの、イギリス生まれのタイ人ドライバーであるアレクサンダー・アルボンが来季もレッドブルで走ることができるかどうかはかなり不透明な状況となっている。

こうした中、マルコはドイツのテレビ局『Sport1(シュポルト1)』に、イスタンブールで行われる2020年F1第14戦トルコGP(11月15日決勝)までには来季のシートをすべて確定させるつもりだと次のように語った。

「どんなに遅くともイスタンブールでは4番目のシートをはっきりさせたいと思っている」

現在、アルボンのシート争いのライバルだと考えられているのは今季限りでレーシングポイントと決別するセルジオ・ペレス、そして昨年までルノーに所属していたニコ・ヒュルケンベルグの2人だ。

しかし、レッドブルではこれまで自分たちの育成プログラムに所属していたドライバーを起用することを原則としてきたという側面もあり、すでにほかのチームで活躍してきたドライバーを起用することには消極的だという見方もある。

実際のところ、レッドブル加入の可能性について質問されたヒュルケンベルグは「非常に小さい」と語ったとも伝えられている。

またパフォーマンス不足が指摘されているアルボンに関しては、依然としてレッドブルがサポートを続けていく姿勢を見せているという事実もある。

マルコはアルボンが予選5番手となった先週末のニュルブルクリンク(F1アイフェルGP)に言及しながら次のように語った。

「(アルボンの)ニュルブルクリンクでのマックスとのギャップは受け入れられるものだったよ」

「もし彼がそういうレースを続けていくならば、彼の2021年のコックピットは安泰だ」

とは言え、マルコもF1タイトルを狙うフェルスタッペンのチームメートにはやはり速さが必要だと次のように付け加えている。

「たった1人のドライバーでタイトル争いをすることはできない。それは明らかだ。競争力が重要だよ」

競争力という意味では、ドライバーだけでなく、レッドブルF1マシンのパフォーマンスをさらに向上させることも不可欠だ。

伝えられるところによれば、フェルスタッペンと結んでいる現在の契約にはエンジンもしくはパフォーマンスに関する契約解除条項が盛り込まれているのは間違いなく、仮に2021年のレッドブル・ホンダのパフォーマンスが思わしくなければその年限りでフェルスタッペンがレッドブルから出ていく可能性もあると考えられている。

「競争力のあるエンジンが欲しいし、それが必要でもある。それはマックスにとっても同じだ。だが、我々がホンダエンジンを失っても、それを理由とする具体的な解除条項があるわけではないんだ」

「彼はメルセデスにプレッシャーを与えることができる唯一の存在だ。もし同じクルマなら彼の方が速いと私は思っている」

そう述べたマルコは、フェルスタッペンの強さの秘密は元F1ドライバーの父親ヨス・フェルスタッペンによる厳しい指導の賜(たまもの)だと次のように付け加えている。

「マックスが非常に傑出した存在である理由は彼の父親によるところが大きいんだ。みんなは私が厳しいと言うが、マックスが体験してきたことだって決して楽なものではなかったんだ。だが、この成功が彼の正しさを証明しているよ」

ともあれ、マルコによればすでに来季のアルファタウリのドライバーラインアップは決まっていると考えられており、2021年に小林可夢偉以来となる日本人F1ドライバー誕生の期待が高まるのは間違いないだろう。

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