シャルル・ルクレール(フェラーリ)が、今週末に行われる2020年F1第11戦アイフェルGP(11日決勝)で“奇跡”が起きるとは思っていないと語った。
新型コロナウイルスの影響で開幕が大きく遅れた今年のF1だが、フェラーリは深刻なパフォーマンス不足に苦しんでおり、10レースを終えた時点でコンストラクターズランキングは6番手に沈んでしまっている。
ソチで行われた前戦ロシアGPでは投入した改良パーツによってわずかながらパフォーマンスに向上の兆しが見られたものの、それでもトップチームのメルセデスやレッドブル・ホンダと戦うにはほど遠い状態であることは否めない。
「自分たちの問題を分析し、ここにはさらにいくつか新しいパーツを持ち込んでいるんだ」
アイフェルGPの舞台となるニュルブルクリンクでそう語ったルクレールはテレビ局『Sky Deutschland(スカイ・ドイツ)』に次のように続けた。
「だけど、奇跡は期待しないようにしよう」
「僕たちには時間が必要なんだ。でも、正しい方向に進んでいるよ」
しかし、ルクレールは今週末のニュルブルクリンクは雨が予想され、気温もかなり低いことから、それが自分たちフェラーリにとって有利に働いてくれることを期待しているようだ。
「天候が僕たちにどういう影響を及ぼすことになるのかは分からない。だけど、そういうレースではチャンスが増えるのは間違いないよ」
現在ドライバーズランキング7番手に位置しているルクレールはそう語り、次のように付け加えた。
「僕たちも寒さには常に苦しめられてきた。だけど、これほど低い気温の中で戦ったことは一度もなかったよ」