マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)が、自分なら常に圧倒的な差をつけてF1レースで勝利できることに不満を言ったりしないと語った。
2020年F1シーズンも現チャンピオンであるメルセデスのルイス・ハミルトンが圧倒的な強さを誇っており、通算7回目のF1ドライバーズタイトルを獲得してミハエル・シューマッハの持つ歴代最多記録に並ぶのはほぼ間違いないと考えられている。
そのハミルトンは、楽に勝利することができるのは本意ではなく、本当であればもっと「ホイール・トゥ・ホイール」の接戦を楽しみたいと思っているのだと次のように続けた。
「これは自分が望んでいたような選手権争いではないよ」
「僕は今も全力で周回をこなしている。だけど、接戦にはなっていない。今後はもっと接戦になることを本当に期待しているんだ」
だが、現時点ですでにハミルトンから77ポイント差をつけられてランキング3番手に位置しているフェルスタッペンは、自分ならそういうことは考えもしないだろうと次のように語った。
「僕なら絶対にそのことを詫びたりしないよ」
「僕は誰にも負けない方がいい。それほど強いクルマで走ることができたら素晴らしいだろうね。僕なら全てのレースで50秒のリードを保って勝ちたいと本気で思っているよ」
23歳のオランダ人ドライバーであるフェルスタッペンは「現時点ではレースにならない」と語り、それだけに2022年に導入される新技術ルールによってオーバーテイクがもっと簡単になれば、もっと差を縮めることができるだろうと期待しているようだ。
フェルスタッペンはさらに、強いチームを作るためには優秀な人材が不可欠だと次のように主張している。
「予算に限度を設けてもあまり役には立たないだろうね。重要なのはふさわしい人材を持つことだよ」
「いくつかの小規模チームは“これで自分たちにもチャンスが生まれる”と考えるかもしれない。だけど、優秀な人材がいなければ常に集団の後ろにいることになるだろうね」