今週末、F1参戦1000グランプリ目を祝うフェラーリは、イベント盛りだくさんのレースとなりそうだ。
土曜日の夜には、近くのフィレンツェ市内中心部で記念フェスティバルを開催。日曜日のレーススタート前には、フェラーリ・ドライバー・アカデミー(FDA)に所属するミック・シューマッハが、父ミハエルが最後にチャンピオンを獲得した年の“F2004”をムジェロでドライブすることも発表された。フェラーリは「スクーデリアで最も成功したクルマと、その比類なきドライバーへの敬意を表して」と述べている。
ミックにとっては、2019年にホッケンハイムで開催されたF1ドイツGPで、F2004をデモンストレーション・ランで走らせて以来だ。当時「すごいパワーで、すごいエネルギーで、感傷的になった」と語っていた。
フェラーリが自社で所有するムジェロ・サーキットは初のF1開催となるが、F1としては新型コロナウイルスの影響を受けて以来、今季初めてとなる限定数の観客を入れての開催となる。
■モンツァでF2フィーチャーレース自身初優勝
21歳のミックは、先週のモンツァで行われたF2で今季初優勝、フィーチャーレース(レース1)での自身初優勝を飾っており、現在6ポイント差のランキング2位につけている。このままF2でタイトルを獲得すればミックのF1デビューは間違いないと考えられている。
また、次の日本人F1ドライバーとして期待されているホンダの育成ドライバー角田裕毅は、オーストリアとベルギーで今季2勝を挙げ、1位から26ポイント差のランキング4位につけている。F1に参戦するためのスーパーライセンスを獲得するには、ランキング4位以上が必須条件だ。
ホンダの育成ドライバーから外れてでもF1への夢を諦めずに自ら再びF2へ挑戦中の松下信治は、スペインのフィーチャーレースで優勝している。しかし、他のレースでなかなか結果が残せず現在のランキングは12位だ。