レッドブル首脳の1人であるヘルムート・マルコが、ルイス・ハミルトン(メルセデス)が行ったレッドブルへの批判に反論した。
ハミルトンは最近、アレクサンダー・アルボン(レッドブル・ホンダ)はマックス・フェルスタッペンのチームメートとしては不十分だと示唆し、2019年シーズン途中でピエール・ガスリーをジュニアチームのトロロッソ(現アルファタウリ)に降格してしまったレッドブルのやり方を問題視するコメントを行っていた。
しかし、レッドブルとジュニアチームであるアルファタウリのドライバープログラム責任者であるマルコは、ハミルトンにそんな発言をする資格はないと次のように語った。
「本当のところ、ルイスが2019年に我々に電話してきたことなどなかったが、彼は飛行機の中で我々のチーム代表であるクリスチャン・ホーナーと話をし、そのときにガスリーの代わりにアルボンを乗せる方がいいと薦めたんだ」
ドイツのテレビ局『Sport1(シュポルト1)』にそう語ったマルコは次のように付け加えた。
「それは我々が夏休み後に(ガスリーとアルボンを)交替させる前の話だ」
マルコはさらに、ハミルトンがアルボンは力不足だと示唆したことに対しても次のように続けた。
「気にしないよ。彼(ハミルトン)が昨年の夏に追い出せと言ったドライバー(ガスリー)が今ではアルファタウリのチームとともにイタリアGPで勝利している。彼の専門知識なんてその程度さ」
「どうしてハミルトンが我々に助言するネタを探し続けているのか、私には分からないよ。だが、外部の人間がどういう意見を持っていようが、我々には関係ないよ」
マルコは、現時点では再びガスリーとアルボンを入れ替えるつもりはないとし、その理由のひとつはガスリーにアルファタウリでチームリーダー役を務めて欲しいという思いがあるからだと次のように語っている。
「我々はアルファタウリをこれからさらに強くしたいと思っている。そのためにはチームリーダーが必要になるんだ」
マルコはさらに、ガスリーやアルボンだけでなく、どのドライバーにとってもフェルスタッペンのチームメートを務めることは非常に難しいことなのだと次のように主張している。
「誰もがマックスには離されてしまうんだ。だが、アルボンに対する批判はまったくフェアなものではないよ。彼は今年不運に見舞われたし、我々も戦略ミスを犯してしまい、それが彼のパフォーマンスに影響を与えてしまったんだ」
「しかし、彼には我々が求めるパフォーマンスを示すことができるはずだと今でも信じているよ。もしも物事がうまく進んでいけばね。ただ、今シーズンはそうならないことが多かったんだ」