ウィリアムズ・レーシングは、チーム副代表クレア・ウィリアムズが今週末のイタリアGPを最後に辞任することを発表。そして新しい取締役3名を発表した。
新しい取締役は、マシュー・サベージ、ダレン・フルツ、ジェームズ・マシューズだ。
2009年、アメリカの投資会社ドリルトン・キャピタルはマシュー・サベージ、ダレン・フルツが共同設立者として創立。サベージが会長、フルツがCEOを務めている。マシューズは設立以来このチームを率いてきた。
2020年8月21日にドリルトン・キャピタルによるウィリアムズの買収が発表。新チームオーナーのドリルトン・キャピタル会長マシュー・サベージは、ウィリアムズ・グランプリ・エンジニアリングの会長も兼任する。
サベージ会長はウィリアムズ家がF1を離れる決断を下したことについて次のように述べている。
「クレアとウィリアムズ家のとても難しい決断を完全に尊重します」
さらに、ウィリアムズという名を引き継ぐことに感謝を述べた。
「ウィリアムズという名前をF1で次のエキサイティングな段階へ入っていくことを誇りに思い、この素晴らしいイギリスのブランドの一員になる機会を与えてくれたサー・フランク、クレア、ウィリアムズ・ファミリーに感謝しています」
■イギリス人の元レーシングドライバーが取締役に就任
また、イギリス人のマシューズは、2001年にロンドンで設立された投資顧問会社Eden Rock Groupの共同設立者でありCEOでもある。
さらに元レーシングドライバーであり、1994年にはイギリス・フォーミュラ・ルノー2.0とヨーロッパ・フォーミュラ・ルノー2.0の両タイトルをかつてF1にも参戦していたマノー・モータースポーツとともに獲得、イギリスF3にも参戦するなどモータースポーツで30年以上の経験がある。
アメリカの投資会社が買収したことで、近年低迷しているウィリアムズという名前が残るのかなど注目されてきたが、イギリス人の元レーシングドライバーがこの買収に関わり、取締役に加わっていることから、ウィリアムズというチームの価値は十分に評価され、引き継がれていくだろう。