セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)が、今のフェラーリF1マシンには強みと言えるものが全くないと語った。
●【決勝レース結果】F1第7戦ベルギーGPのタイム差、ピット回数、周回数
非常に苦しい2020年シーズンを送っているフェラーリだが、先週末にスパ・フランコルシャンで行われた今季のF1第7戦ベルギーGPでは2台とも予選Q2に進出するのがやっとという状態で、決勝でもベッテルが13位、チームメートのシャルル・ルクレールが14位と全くいいところがなかった。
ベッテルの後任として2021年にはフェラーリへ移籍することが決まっているマクラーレンのカルロス・サインツもフェラーリが高速サーキットであるスパで想像以上の不調を示したことにショックを受けたのは確かだ。
1日(木)に26歳の誕生日を迎えたサインツは、いったん開発に後れをとってしまったフェラーリが再び勢いを取り戻すには時間がかかるだろうと次のように語った。
「ルノーも3年を要したし、ホンダも時間がかかった。だけど、実際のところルノーは今ではメルセデスにかなり近づいているし、それが可能だということを示しているよ」
「長い道のりだし、ライバルたちと同等の位置に戻るにはすごく、すごく、すごく、すごく大きなステップを踏むことになるよ。だけど、フェラーリはそれができるチームだ」
「僕はパフォーマンスを高めるために率先してファクトリーで頑張るよ。あそこに行き次第、僕は全員に働きかけるつもりさ」
一方、今季限りでサインツにシートを明け渡すことが決まっているベッテルは、現在のフェラーリF1マシンを改善するためにはあらゆる方面からの見直しが必要だと考えているようだ。
「実際のところ、僕たちはスパでかなり多くのことを学んだよ」
そう語った33歳のベッテルは次のように付け加えた。
「僕たちはクルマの本当の弱点を見つけることができた。それはつまり、強みが全くないってことさ」