元F1ドライバーのゲルハルト・ベルガーが、もし自分がセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)の立場にいたらF1に別れを告げるだろうと語った。
今季限りでフェラーリを離脱することが確定しているベッテルだが、一時期は来季アストンマーティンと名前が変わるレーシングポイントに加入することが決定的だと報じられていた。
だが、最近のうわさではレーシングポイントは現在のドライバーラインアップを来季も維持することになる可能性が高くなってきたと考えられているようだ。
自らF1引退や1年間の休養という選択肢もあると語っているベッテルだが、来季に向けた一番の希望はかつて4度F1王座についた古巣レッドブルに復帰することのようだとも言われている。
ベッテルがトロロッソに在籍していた時期に同チームの共同オーナーを務めていたことでも知られるベルガーはドイツの『Sky Deutschland(スカイ・ドイツ)』に対し、自分がベッテルであれば勝利できるチームにしか移籍しないだろうと語り、次のように続けた。
「何か特別な状況が起こらない限り、レッドブルは無理だろう。メルセデスも無理だろう」
「4回F1チャンピオンになった実績があり、これまで怪我をしたこともなく、家族があり、すでに十分に稼いできたわけだから、私ならこう決断して言うよ。『分かった。バイバイ』とね」
現在はDTM(ドイツ・ツーリングカー選手権)の責任者を務めている60歳のベルガーは、今のベッテルはフェラーリ内部でも苦しい立場に置かれているはずだと次のように付け加えた。
「もしフェラーリドライバーの1人が今年限りで去ることになっており、もう1人がチームの将来を担う存在であるならば、不満をぶつける相手は弱い方か、あるいは今後関係がなくなる者になるものだよ」