ドイツ出身の元F1ドライバーであるクリスチャン・ダナーが、先週末に行われたF1スペインGP決勝でのシャルル・ルクレール(フェラーリ)の行為を痛烈に批判している。
●【決勝レース結果】2020年F1第6戦スペインGP決勝レースのタイム差、周回数、ピット回数
スペインGP決勝を9番グリッドからスタートしたルクレールだったが、37周目に突然マシンが電気系トラブルを抱えてしまいエンジンもストップしてしまった。
そのためにスピンし、コース外に出てしまったルクレールはそこでレースをあきらめ、マシンを降りるためにシートベルトを外していた。
ところが、その後チームからの指示によりルクレールはエンジンの再始動に成功。ドイツの『Bild(ビルト)』によれば、ルクレールはその後シートベルトがきちんと装着されていない状態のまま2周を行ったが、その際何度か時速300km以上のスピードを出していたという。
最終的にはレースをリタイアしたルクレールも次のように語り、その事実を認めている。
「もう続けるには遅すぎたよ。僕はもうすでにシートベルトを外していたからね」
「だから、僕はピットに戻るしかなかったんだ」
1980年代後半にザクスピードやアロウズでF1を戦った経験を持つ62歳のダナーは今回のルクレールの行為について次のように語った。
「そういう状態で運転を続けるのは極めて怠慢だという事実は別にしても、それは禁止されているんだ」
「私の意見だが、これにはペナルティーを与えるべきだよ」