フェラーリのチーム代表を務めるマッティア・ビノットが2020年型F1マシンの開発はこれからも続けていくと主張した。
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最近、フェラーリの会長を務めるジョン・エルカーンが、今年のF1マシンの戦闘力不足を考えればレースでの勝利やF1タイトル獲得は2022年まで待つしかないだろうと発言したことが報じられた。
新型コロナウイルスのパンデミックにより大幅にスケジュールが変更されたこともあり、本来2021年に予定されていた新F1技術導入が2022年まで延期されることになり、2021年は原則として2020年型マシンをベースとしたクルマで争われることになるためだ。
実際のところ、今季はメルセデスやレッドブル・ホンダと戦えるだけの力がないことが明らかとなっているフェラーリだけに、もう2020年シーズンは諦めて早めに2022年型F1マシンの開発にシフトする方が賢明だという考え方もできそうだ。
だが、2019年からフェラーリF1チームを率いているビノットは今後も2020年型マシンの開発を継続していくつもりのようだ。
「我々はこのクルマを諦めたりはしていないよ」
「我々はさまざまな領域に、そして2021年に向けた取り組みも行っている。いくつかの改良パーツも持ち込む予定だが、それは数レース後になるだろう」
テレビ局『Sky Italia(スカイ・イタリア)』にそう主張したビノットは次のように付け加えた。
「ベルギー(第7戦ベルギーGP/30日決勝)とモンツァ(第8戦イタリアGP/9月6日決勝)に向けてはダウンフォースを減らす必要があるからそれらのレースに特化して開発したパッケージを用意している。そして、その後2021年を見越した改良パーツを投入することにしている」