F1第6戦スペインGP(2020年8月14日(金)から2020年8月16日(日)決勝)予選がバルセロナ・カタルーニャサーキットで行われた。
●【予選結果】2020年F1第6戦スペインGP予選Q1-Q2-Q3のタイム、周回数
天候は晴れ、気温30℃、路面温度49℃、湿度59%のドライコンディションだ。午前中より路面温度は5℃も上昇している。
■Q1
18分間のQ1が始まった。開始直後はウィリアムズの2台がコースイン。その後しばらくして続々とコースインし、1回目のタイムアタックに入った。
マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)が1:17.415でトップタイム。その後、すぐにバルテリ・ボッタス(メルセデス)、そしてルイス・ハミルトン(メルセデス)が塗り替える。
1回目のアタックを終えてピットに戻っているフェルスタッペンは無線で「はっきりわからないんだけどクルマがちょっとおかしい」と伝えた。感触が違う理由として、風、路面温度、他カテゴリーのタイヤの影響が考えられる。
予選前のフリー走行3回目終盤にクラッシュしたエステバン・オコン(ルノー)のマシンも無事に修復が終わり、タイムを刻んでいる。
アントニオ・ジョビナッツィ(アルファロメオ)が無線で「フロアをチェックして」と伝えピットイン。ジョビナッツィは最終コーナーで黄色い縁石に乗ったまましばらく走ってしまったようで、フロアを傷めた可能性がある。
全車、Q1の最後のアタックへ入ると、キミ・ライコネン(アルファロメオ)が13番手へ浮上。最終的に15番手で今季Q2初進出となった。
最後のアタック直前の最終セクションでは、全車が止まりそうなほどゆっくり走ってスペースを空けようと大渋滞になっていた。どのドライバーも前車のタービュランスの影響を受けないよう1台ずつアタックに入っていった。
Q1ノックアウトは16番手ケビン・マグヌッセン(ハース)、 17番手ロマン・グロージャン(ハース)、 18番手ジョージ・ラッセル(ウィリアムズ) 、19番手ニコラス・ラティフィ(ウィリアムズ)、 20番手アントニオ・ジョビナッツィ(アルファロメオ)だった。
ホンダF1は4台ともQ2へ進出した。
■Q2
15分間のQ2がスタート。メルセデス勢がソフトタイヤ(レッド)で出てきた。Q3に進出する10台は、Q2で自己ベストタイムを出した時のタイヤが、決勝レーススタートタイヤとなるが、ミディアムタイヤ(イエロー)とソフトタイヤの差がそれほどないと判断したようだ。
各車は1回目のアタックでタイムを残してタイヤ交換とセッティング変更のためにガレージへ。この時点ではベッテル、オコン、ガスリー、クビアト、ライコネンの5台がQ2脱落圏内だ。ルクレールとベッテルの差は0.442秒。ベッテル、どうもタイムが伸びない。
そして全車が一気にQ2最後の一発アタックに出ていく。ミディアムタイヤのライコネンを除いて14台がソフトタイヤ(レッド)での勝負だ。
ガスリーが5番手タイムを叩き出し、無線で「イエス!」と大喜びだ。
Q2ノックアウトはベッテル、クビアト、リカルド、ライコネン、オコンとなった。
■Q3
最後の12分間の戦いが始まった。ピットロードエンドで並んで待っているストロールは「アイスクリームない?」と無線でジョークを言う余裕。かなり暑いようだ。
各車が1回目のアタックに入り、ハミルトンがボッタスを上回るトップタイムをマーク。フェルスタッペンは0.708秒差の3番手につけて、最後の戦いに備えてガレージに戻る。
残り3分を切ったところで、ドライバーは集中力を高めて続々とコースイン。最後にコースインしたのはフェルスタッペンと地元のサインツ。ラバーが一番路面に乗っているタイミングを狙ってタイムアップしたい。フェルスタッペンがサインツをコース上で先に行かせて最後尾につけた。
チェッカーフラッグが振られたものの、ハミルトン、ボッタスはタイムアップならず。やはり高い路面温度が原因か?結局タイムアップできたのは数名のみだった。
ポールポジションを獲得したのはハミルトン。自身92回目のポールだ。2番手ボッタス、3番手はフェルスタッペンだった。
他のホンダF1勢は、レッドブル・ホンダのアレクサンダー・アルボンが6番手。アルファタウリ・ホンダはピエール・ガスリーが10番手、ダニール・クビアトは12番手だった。
明日の決勝レースは日本時間22時10分にスタートする。