ニコ・ヒュルケンベルグがF1復帰を目指して2チームと交渉を行っていることを認めた。
新型コロナウイルス感染が確認されたセルジオ・ペレスの代役としてシルバーストン・サーキットで行われた第4戦イギリスGPと第5戦70周年記念GPに出走したヒュルケンベルグだが、今週末に行われる第6戦スペインGP(16日決勝)にもペレスが出走できない場合に備えてすでにバルセロナで待機状態にある。
だが、ヒュルケンベルグはスイスの『Blick(ブリック)』に対し、今週末もレーシングポイントが自分を必要とするのかどうかを早く知りたいと次のように語った。
「今回は早めに知る必要があるんだ。もし(F1に)出られないのであれば今週末にニュルブルクリンクで行われるGTレースに出たいからね」
しかし、昨シーズンまでルノーのドライバーを務めていたヒュルケンベルグの目標はF1に復帰することだ。そして、すでに来季に向けて複数のチームから契約の可能性について打診を受けていると次のように語った。
「まだ可能性のあるチームからオファーを受けているよ」
『Blick(ブリック)』は、そのチームとはアルファロメオとハースだろうとしている。そして、ヒュルケンベルグもF1公式サイトに対し、アルファロメオと交渉していることを認めている。
ドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』から、シルバーストンで示したパフォーマンスによって2021年にF1復帰できるチャンスが大きくなってきたかと質問されたヒュルケンベルグは次のように答えている。
「望みが増したと言うのはおおげさだろうね」
「少し前から僕は2チームと話をしてきていたんだ。今、何かが変わったのかどうか僕には分からないけれど、そういうふうには感じていないよ」
「あそこの人たちは僕のことを知っているし、ひとつのレース週末によって影響を受けることはないよ」
今月の19日(水)に33歳の誕生日を迎えるヒュルケンベルグはそう語ると次のように付け加えた。
「チャンスはある。だけど、もう少し時間がかかるだろうね」