ニコ・ヒュルケンベルグは今週末にF1スペインGP(16日決勝)が行われるバルセロナにも姿を見せることになるようだ。
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ヒュルケンベルグは、新型コロナウイルス感染が認められたセルジオ・ペレスに代わって第4戦イギリスGPと先週末の第5戦70周年記念GPに出走していた。
だが、レーシングポイントのチーム代表を務めるオットマー・サフナウアーによれば、今週末のレースにペレスが復帰するのは「99パーセント」確実だという。
しかし、ヒュルケンベルグは母国ドイツのテレビ局『RTL』に次のように語った。
「シミュレーターでバルセロナに向けた準備を行う予定だし、水曜日か木曜日にはあそこに行くことにしている」
「それから、いいニュースを待つことになる。あるいはこれで終わりだということになるかもしれないけれどね」
昨年までルノーのドライバーを務めていたヒュルケンベルグだが、今季はシートを得ることができなかったものの、先週末には予選で見事3番手となる速さを見せF1関係者やファンを驚かせた。
決勝では順位を下げて7位フィニッシュに終わったヒュルケンベルグだが、本当はこれまでのF1キャリアで一度も上ったことがない表彰台を目指していたことを認めている。
「最終的には誰もが望んでいたようなおとぎ話にはならなかったよ。だけど、メルセデスやレッドブルがあれほど強いことを考えれば、多分(表彰台狙いは)少しばかり厚かましかっただろうね」
そう語り、7位という結果は「よかった」と主張したヒュルケンベルグだが、もちろんこれで来年のF1シート獲得が保証されたわけではない。
ヒュルケンベルグと同じドイツ出身の元F1ドライバーであるラルフ・シューマッハは、シルバーストンでヒュルケンベルグが非常に印象的なパフォーマンスを見せたことは認めつつ、2021年にヒュルケンベルグがF1復帰できる大きなチャンスがあるとは考えていないようだ。
「一方で、以前の彼は何人かのチームメートに対してそれほど強さを見せていたわけではない。例えば、ダニエル・リカルド(ルノー)にね」
「そして、非常に優れた若手ドライバーも上を狙っている。セバスチャン(ベッテル)もまだいるしね」
「誰かがまた彼からいい場所を奪うことだって十分にあり得るよ」
テレビ局『Sky Deutschland(スカイ・ドイツ)』にそう語ったラルフ・シューマッハは次のように付け加えた。
「ハースは興味を示すだろうが、その場合には彼があそこに行きたいと思うだろうかという疑問が出てくるよ」