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「2021年も新型コロナウイルス問題は続くだろう」とFIA会長

2020年08月06日(木)19:24 pm

FIA(F1統括団体の国際自動車連盟)の会長を務めるジャン・トッドが、2021年に向けて“通常の”F1シーズンとなることを前提として計画を進めているものの、来年も新型コロナウイルスのパンデミックが収束しているとは思えないと語った。

過去最多となる全22戦で計画されていた2020年のF1だが、新型コロナウイルスの世界的大流行により開幕が7月までずれこむという厳しい状況を迎えることになってしまった。

しかも、開幕したとはいえ、F1レースは厳格な感染予防措置のもとで行われており、今のところ“無観客”での開催が続いている。

かつてはフェラーリのチーム代表として活躍した74歳のトッドは、2021年にはこうした状況が改善されることを期待していると『Speed Week(スピードウィーク)』に次のように語った。

「2021年に向けたプランに取り組んでいるところだ。基本的な枠組みは2019年に実施され、2020年に向けて計画されていた通常の手順によるものとなっている」

「フォーミュラ・ワン・マネジメント(F1商業権管理組織/通称FOM)がこの伝統的な計画に取り組んでいるが、それがうまくいくかどうかは分からないということには注意しておく必要がある」

「すべては異なる国々それぞれの状況次第だからね」

いまだ新型コロナウイルスが収束する兆しも見えない中、F1が開催されている国ごとに異なる対策がとられているという現状があり、それがF1運営にとっても悩ましいところだ。

「どこかでF1をやる計画を立てることはできる。だが、ある時点でその国がスポーツイベントを行うことは適切ではないと決定したり、出入国の際に隔離期間を設けたりすることもある」

そう語ったトッドは次のように続けた。

「それゆえ、我々としても2021年のプログラムに柔軟性を持たせておく必要があるだろう」

「なぜなら、残念ながら、私は来年になってもパンデミックが収まることはないと確信しているからね」

「このため、我々としてはそれが必要である限り、すべての感染対策を継続していくことになるだろう」

一方、通常のF1開催が困難となった今年、F1オーナーのリバティ・メディアがイタリアのムジェロやイモラ、ドイツのニュルブルクリンク、ポルトガルのポルティマオなど、本来のF1カレンダーに載っていなかったサーキットでのグランプリ開催に踏み切ったのはいいことだとトッドは語り、次のように付け加えている。

「我々(FIA)からすればひとつの決まりがあるだけだ。それらのサーキットは(F1開催が認められる)グレード1と呼ばれる認証を得ている必要があるということだよ」

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