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【メルセデス】今週末のF1レースに向けて新たな控えドライバー確保が必要に

2020年08月06日(木)18:34 pm

メルセデスが今週末にシルバーストン・サーキットで行われるF1 70周年記念GP(9日決勝)に向けて新たなリザーブドライバー確保に向けた動きを開始しているようだ。

7月からスタートした2020年F1シーズンだが、厳格な新型コロナウイルス感染対策がとられる中、ドライバーに感染者が発生した場合に備えてリザーブドライバーを確保することが各チームの重要課題となっている。

マクラーレンはシーズン開幕前に、仮にそうしたケースが発生した場合には2021年からエンジン供給を受けることになっているメルセデスのリザーブドライバーを借りることになると発表していた。

メルセデスの現在のリザーブドライバーはストフェル・バンドーンとエステバン・グティエレスだ。

しかし、先週末のF1イギリスGP開幕前にセルジオ・ペレスが新型コロナウイルスに感染したことが明らかとなったレーシングポイントは当初やはりエンジンサプライヤーであるメルセデスのリザーブドライバーを起用しようとしていた。

だが、バンドーンはフォーミュラEのレースに出走するためにベルリンにいたために起用を断念。そしてグティエレスの方はF1出走に必要なスーパーラーセンスの発給を得られないことが明らかとなり、こちらも起用をあきらめるしかなかった。

グティエレスをリザーブドライバーとして抱えているメルセデスのトト・ヴォルフ(チーム代表)は、この件に関して次のように語った。

「今年新たなルールが導入されており、過去3年以内に公式イベントにおいてF1カーに乗っていなかった者は少なくとも300kmのテスト走行を行うことが必要になっている」

「エステバンはそれにひっかかってしまい、レーシングポイントはほかの選択肢を探すことになったんだ。それがニコ・ヒュルケンベルグだったし、悪い選択肢ではなかったがね」

ともあれ、グティエレスにスーパーライセンスが発給されなかったということは、メルセデスやマクラーレンは今週末のレースにおいてまた誰かが出走できない状態となることに備えて誰か別のドライバーをリザーブ要員としてキープしておく必要があるわけだ。

ヴォルフはメルセデスとしても「ほかの対応策」を用意する必要があると認めている。

そして、マクラーレンは現在イギリスのテレビ局でF1解説者を務める元F1ドライバーのポール・ディ・レスタに白羽の矢を立てたようだ。

2011年から2013年まで現在のレーシングポイントの前身であるフォース・インディアのドライバーを務めていたスコットランド出身のディ・レスタは、2017年のハンガリーGPで体調不良に陥ったフェリペ・マッサの代役としてウィリアムズからレースに出走した経験を持っており、スーパーライセンスが発給される条件を満たしている。

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