F1イギリスGP(シルバーストーン・サーキット)の決勝グリッドで、ジョージ・ラッセル(ウィリアムズ)が5グリッド降格ペナルティを科せられた。
●【2人にペナルティ】F1第4戦イギリスGP 暫定スターティング・グリッド
ラッセルは、チームメイトのニコラス・ラティフィ(ウィリアムズ)がコースアウトしていたターン7で、視野に入っていたのはシングル・イエローフラッグで、それがダブル・イエローフラッグだと思わなかったという。さらに無線では「スロットルを戻したよ」とも主張していた。
ラッセルは前のラップよりもタイムアップを果たし、前のラップよりも「大幅に」遅くはなかった。ラッセルはクルマは完全にコントロールしていて、必要であれば回避することができると感じていたようだが、それまでの最速ラップと同じような速度だった。
スチュワードはチームが無線でイエローフラッグが出ていると警告していたことを確認したが、チームはそれがダブル・イエローフラッグだとは明言していなかった。
さらに、チームはラッセルに走行を中止する必要があることを助言しなかった。この点に関して、レースディレクターの記録に従うと、この最速ラップタイムを記録することはできないことになる。実際、ラッセルのQ1での最速ラップだったためだ。
レースディレクターの記録した目的は、安全上の理由からフラッグ・シグナルに従うことが極めて重要だということを強調することだ。
スチュワードは考えられるすべての問題を緩和する要素を調査したが、潜在的に非常に危険な状況でダブル・イエローフラッグのシグナルを正確に見て従うことはドライバーの責任であると最終的に決定。5グリッド降格と3ペナルティポイントを科した。
母国グランプリで好調だったラッセルは、最後尾からの追い上げることになる。
●【予選結果】F1第4戦イギリスGP予選Q1-Q2-Q3のタイム、周回数