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【レッドブル・ホンダ】DASシステム開発は断念

2020年07月27日(月)19:04 pm

レッドブルが“DAS”システムの開発を断念したことが明らかとなった。

“DAS”とはメルセデスが2020年型F1マシンに導入した革新的ステアリングシステムであり、ドライバーがステアリングを前後に動かすことでフロントタイヤのトー角を変えることができ、タイヤに効率よく熱を入れることが可能となるものだ。

レッドブルはこのDASは非合法ではないかとし、メルセデスがDASを実戦投入した今季のF1開幕戦オーストリアGPでFIA(F1統括団体の国際自動車連盟)に対してプロテストを行っていた。

だが、FIAはレッドブルの申し立てを却下。技術ルールが修正されることで2021年以降のDAS使用は禁止となるものの、2020年シーズンに限っては合法であるとの判定を下している。

レッドブルはこのFIAの決定を受け、自分たちもそれに似たシステムの開発を目指すとしていた。だが、最近チーム首脳のひとりであるヘルムート・マルコが実際に開発を進めるかどうかチーム内で話し合っていることを明らかにしていた。

そして、マルコはこのほどドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』に対し、レッドブルとしてはDASシステムの開発を見送ることにしたと次のように語った。

「DASに関しては取り下げたよ」

「我々としてはまずシャシーの問題を解決しなくてはならない」

実際のところ、勝利する可能性が高いと考えられていた地元レッドブルリンクやハンガロリンクでメルセデスに明らかな差を見せつけられたレッドブル・ホンダだが、マルコも2020年型F1マシンであるRB16は空力に問題を抱えていると認めている。

「今では何がうまくいっており、何がそうではないのかが分かっている」

「それを基本として開発を継続していくし、できるだけ早く間違いを修正するつもりだ」

そう述べたマルコは次のように付け加えた。

「我々が新しいパーツを一気にクルマに投入しないことにしたのはそのためなんだ。しかし、ひとつずつ投入すればミスがどこに潜んでいるのかを発見することができるからね」

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