2020年の修正版F1カレンダーにドイツのホッケンハイムリンクが加えられる可能性は完全に消滅したようだ。
昨年までF1ドイツGPを開催していたホッケンハイムだが、財政上の問題により2020年はF1開催契約を更新せず、今年はドイツGPがF1カレンダーから抜け落ちていた。
だが、新型コロナウイルスのパンデミックによりカレンダーの見直しを迫られたF1は改めてホッケンハイムとの間で2020年のF1開催に向けて交渉を行っていることが明らかとなっていた。
だが、このほどホッケンハイムの責任者を務めるヨルン・テスケが『Sport1(シュポルト1)』に次のように語った。
「2020年にホッケンハイムリンクでドイツGPが開催されることはない。今、私はそれを認めることができる」
テスケはドイツGP開催に向けてF1との交渉を続けてきたものの、最大の障害となったのは、F1側が観客を動員してレースを実施することを望んでいたことだと明かし、次のように続けた。
「とりわけ、最近の話し合いにおいては観客を呼ぶことができるかということが課題となっていた」
「我々は常に現在のコロナ規則を参照していたよ」
「(ホッケンハイムが位置する)バーデン・ビュルテンベルク州では多くの観客を動員するイベントは不可能なんだ」
「すべての連邦政府がそうだというわけではない。ほかの連邦政府では観客動員を見込めることが今回の決定に関与したということはあるかもしれない。だが、それは推測に過ぎないがね」
しかし、実際のところ、最近になってニュルブルクリンクが今年のドイツGPの開催サーキットになる可能性が高いと報じられるようになっている。
1951年から1970年代中盤まではF1ドイツGPの中心的開催地であったニュルブルクリンクは一時期ホッケンハイムにその座を譲り渡していた。だが、2009年からホッケンハイムと隔年でドイツGPを開催することになったものの、経営破綻に陥ったことで2013年を最後にF1開催からは遠ざかっている。
最近の報道では、ニュルブルクリンクでのF1開催は確定段階にあり、早ければ今週中にも正式発表されるだろうとも伝えられている。
そして、ポルトガルのアルガルヴェ・サーキット、イタリアのイモラ・サーキット、そしてニュルブルクリンクが10月に3週連続開催されることになるだろうともうわさされている。