元F1ドライバーのゲルハルト・ベルガーが、今季限りでフェラーリを離脱することが決まっているセバスチャン・ベッテルはレーシングポイントからのオファーを受けるべきだと語った。
2007年のF1第7戦アメリカGPで負傷欠場となったロバート・クビサの代役としてBMWからF1デビューを飾ったベッテルだが、その後第11戦ハンガリーGPからトロロッソのシートを確保している。
その当時トロロッソの共同オーナーを務めていたのがオーストリア出身のベルガーであり、ベッテルとはもう長年のつきあいとなる。
今季序盤は精彩を欠いていたベッテルだが、ベルガーは先週末に行われたハンガリーGPではベッテルが本来の調子を取り戻してきたように思えると『f1-insider.com』に次のように語っている。
「セバスチャンは再び頭を完全に切り替えることができたように見えるよ。まるでフェラーリが自分との契約を延長しなかったのは大きな間違いだったと証明したいと思っているようだ」
「それに、今年のひどいマシンではもはや必ず勝利しなくてはならないというプレッシャーはないからね。ハンガリーではまたかつてのベッテルに戻っていたよ。(シャルル)ルクレールには勝ち目がなかった」
最近の報道によれば、今季ピンクのメルセデスと呼ばれているレーシングポイントが2021年に向けてベッテルにオファーを出したと伝えられている。
レーシングポイントは来季からアストンマーティンと名前を変えて新たなステップを踏み出すことになるが、そこに4回F1チャンピオンとなった実績を持つベッテルを迎え入れることで弾みをつけたいと考えているに違いない。
ベルガーは、ベッテルはそのオファーを受け入れるべきだと次のように語っている。
「セルジオ・ペレスとランス・ストロールに対して悪気はないが、セバスチャン・ベッテルならあの1年落ちのメルセデスで今年のF1選手権で2位にはなれるだろう」