NEXT...F1開催スケジュール

「今年のレッドブル・ホンダはすべて見当外れだった」と元F1ドライバー

2020年07月23日(木)5:16 am

2006年にレッドブルで3レースを戦った経験を持つ元レーシングドライバーのロバート・ドーンボスは、今年レッドブル・ホンダが苦戦を強いられているのはドライバーではなくF1マシンのせいだと考えている。

「以前は、彼らには批判することができる第三者がいた。例えば(エンジンサプライヤーであった)ルノーがね」

母国オランダの『Ziggo Sport(ジッホ・スポルト)』にそう語った38歳のドーンボスは次のように付け加えた。

「だけど、私は今年のホンダエンジンはそれほど悪くはないと思っている」

実際のところ、新型コロナウイルスのパンデミックにより開幕が大幅に遅れてしまった2020年シーズンだが、レッドブルは今年はマックス・フェルスタッペンが初のF1タイトルをとるチャンスが大きいと主張していた。

ところが、実際にシーズンがスタートしてみれば、メルセデスが予想以上に競争力の高いマシンを投入してきたことに加え、レッドブル・ホンダは望んでいたようなパフォーマンスを示すことができないという状況となっている。

「何もかも見当違いだったよ。クルマのバランスはひどく、ホンダエンジンも最速ではない。もちろん最悪ではないがね」

そう続けたドーンボスは次のように付け加えている。

「今年もルイス・ハミルトンとメルセデスが支配するシーズンになりそうだね。レッドブルが立ち止まっている間に彼らは1秒縮めているよ」

レッドブルのチーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーは今季のレッドブル・ホンダF1マシンに根本的な欠陥があるわけではないと主張しているが、ドライバーたちが挙動不安定な今季のマシンにてこずっているのは事実だ。

2020年シーズンが最終的に何レースで行われることになるのかもまだはっきりとはしていないが、フェルスタッペンが念願の初タイトル獲得に向けて厳しい状況に追い込まれてしまっているのは間違いない。

今後、セッティングやホンダエンジンのドライバビリティーの最適化をどこまで進めることができるかが今季のレッドブル・ホンダにとっては大きな鍵となる。

前後の記事
最新ニュースをもっと見る  >
TopNewsの最新ニュースが読めるよ!
facebookフォロー Twitterフォロー RSSでチェック