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【レッドブル・ホンダ】2020年型F1マシンに欠陥などないとチーム代表

2020年07月20日(月)17:28 pm

レッドブルのチーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーが、2020年型レッドブル・ホンダF1マシンである“RB16”に致命的な欠陥などはないと主張した。

●【決勝レース結果】2020年F1第3戦ハンガリーGP決勝レースのタイム差、周回数

先週末に行われた今季のF1第3戦ハンガリーGP決勝ではマックス・フェルスタッペンがレコノサンスラップ中にクラッシュしてしまい左フロントサスペンションとノーズを破損してしまったもののメカニックたちが神業のような作業でマシンを復活させ、フェルスタッペンもその恩に応えるかのようにレースでは見事に2位表彰台を獲得してみせた。

しかし、予選までのレッドブル・ホンダを見る限り、このフェルスタッペンの快走を予想できた者はいなかっただろう。

マシンのバランスに苦しんでいたフェルスタッペンは3回行われたフリー走行ではリズムに乗れず、予選でもメルセデス、レーシングポイント、フェラーリ勢に次ぐ7番手の位置につけるのがやっとだった。

レッドブル首脳のヘルムート・マルコは予選後に、ポールポジションを獲得したルイス・ハミルトンとフェルスタッペンとのタイム差が1.4秒もあったことを受け、2020年型レッドブル・ホンダF1マシンは「根本的問題」を抱えているようだと語っていた。

しかし、ホーナーはハンガリーGP決勝後にドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』に次のように語った。

「クルマにはいくつかおかしな点がある」

「空力は我々が期待しているような動きを示していないし、我々もその原因を探ろうと懸命に取り組んでいる。しかし、私はクルマの基本部分には問題はないと思っているよ」

「とにかく、シミュレーションで示されたペースを絞り出す必要があるだけだ。そうすればもっと差は縮まるはずだよ」

決勝前のグリッド上において、わずか12分という短時間でメカニックたちがマシンを修復してくれたことでレースをスタートすることができ、しかも最終的には2位表彰台という予想以上の結果を得られたフェルスタッペンはドイツのテレビ局『RTL』に次のように語っている。

「メルセデスは圧倒的に強いから、彼らに割って入ることができたのは素晴らしい結果だよ」

今季のF1開幕戦オーストリアGPはメカニカルトラブルでリタイアとなったフェルスタッペンだが、第2戦シュタイアーマルクGPでは3位、先週末のハンガリーGPでも2位表彰台に上ったことで、3戦を終えた時点でランキングトップのハミルトンとは30ポイント差の3番手につけている。

しかし、2020年のF1が最終的に何レースとなるかまだ分からないものの、2020年型メルセデスF1マシンの完成度を見る限り、フェルスタッペンのF1タイトル挑戦がかなり厳しいものになるのは間違いない。

かつてミナルディのテストドライバーを務めたこともあるロシア出身の元レーシングドライバーであるセルゲイ・ズロービンは、もはや2020年のF1タイトルの行方は決したも同然だと考えている。

「観戦者の興味という観点からすれば、今シーズンはもう終わったね」

「チーム予算はみんなの仕事をキープするために保護されているから、少なくともドライバーたちは走ることができ、メカニックやエンジニアにもやるべき仕事がある」

母国ロシアの通信社『Izvestia(イズベスチア)』にそう語った50歳のズロービンは次のように付け加えている。

「だけど、興味深いものなど何もないよ。メルセデスがやすやすとタイトルをとるだろうからね」

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