アレクサンダー・アルボン(レッドブル・ホンダ)が、F1で抱える大きなプレッシャーには「慣れている」と語った。
2019年にトロロッソからF1デビューを飾ったイギリス生まれのタイ人であるアルボンだが、この年にトロロッソからレッドブルへと昇格していたピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)が思うような結果を残せなかったことから夏休み明けの第13戦ベルギーGPでガスリーと入れ替わりに急遽レッドブルのドライバーを務めることになっていた。
そこでまずまずの結果を残したアルボンは引き続き2020年もレッドブル・ホンダでマックス・フェルスタッペンのチームメートを務めることになったが、特に第2戦シュタイアーマルクGP決勝ではメルセデス勢やフェルスタッペンのペースについて行くことができず、メディアやF1関係者の中にはアルボンの力不足を指摘する声が上がっている。
レッドブル首脳陣は今のところアルボンをサポートしているものの、そうした状況のもとでアルボンが抱えるプレッシャーがさらに強くなるのは間違いないだろう。
だが、24歳のアルボンは次のように語った。
「さらにプレッシャーが強くなったとは感じていないよ」
「モータースポーツ、そしてF1では常にそうなんだ。ドライバーは誰でも自分の可能性を示さなくてはならないというプレッシャーを抱えているよ」
「自分の仕事をうまくこなす必要があることは理解している。だけどそれは今に始まったことじゃない。8歳のときから僕の人生はずっとそうだったよ」
アルボンはさらに、先週末のシュタイアーマルクGP決勝であまりペースが上がらなかったことについてもパニックに陥る必要などないと考えている。
「慌てることなどないよ」
「僕は、いつアタックし、いつスローダウンすべきかを考えながら、レース距離を走る上でタイヤの最適ないたわり方を理解する必要がある。それが一番重要なことなんだ」
そう主張したアルボンは次のように付け加えた。
「クルマからいい感触を得られるようになればすぐにペースもよくなるはずだよ」