フェラーリが2020年型F1マシンに大幅な変更を加える作業を進めていることを認めた。
2月にスペインのバルセロナで行われたプレシーズンテストではフェラーリの2020年型車のパフォーマンスはメルセデスやレッドブル・ホンダに差をつけられていることが明らかだった。このため、フェラーリではそのマシンをあきらめ、“Bスペック”と呼ばれる改良マシンの準備に取りかかることになるのではないかとの推測もされていた。
実際のところ、フェラーリでは今週末に行われるF1オーストリアGP(5日決勝)で使用するマシンは本来開幕戦が行われるはずだったオーストラリアに持ち込んでいたものとそれほど大きな違いはないとしている。
しかし、チーム代表のマッティア・ビノットはフェラーリでは現在2020年型マシンの大幅な改良に取り組んでいるところだと認め、次のように語った。
「本当のところ、テストでの結果により、開発に関して大きな方向転換を行わざるを得なくなった。特に空力面に関してね」
「目標に到達していないことが分かっていながら予定していた方向で開発を続ければ逆効果になっていただろう」
そう語ったビノットは、第3戦ハンガリーGP(19日決勝)までにはBスペックマシンの準備が整うはずだと明かし、少なくともオーストリアで行われる2レースは改善前のマシンで戦うしかないと次のように付け加えた。
「現時点では、我々のパッケージが最速ではないことが分かっている。そのことはメルボルン(オーストラリア)に向かう前から分かっていたし、それは変わっていないんだ」