ケビン・マグヌッセン(ハース)のF1キャリアに暗雲がたちこめ始めているかもしれない。
そう考えているのはマグヌッセンと同じデンマーク出身の元レーシングドライバーであるジョン・ニールセンだ。
マグヌッセンが所属するアメリカンチームのハースだが、コスト不足により2020年型F1マシンの開発を中止することを明らかにしている。さらに、チーム代表を務めるギュンター・シュタイナーはそうした財政問題により、今後はより多くのスポンサー資金を持ち込むことができるペイドライバーと契約せざるを得ない状況であることを否定しなかったと伝えられている。
ル・マン24時間レースでの優勝経験を持ち、かつて全日本GT選手権などでも活躍していた64歳のニールセンはこうした報道を受けて母国デンマークの『TV3』に次のように語った。
「彼ら(ハース)は、どれほどの金が入ってくるかが分かるまでクルマの開発を行わないとしている」
「そのことと、シュタイナーがペイドライバーと契約する可能性を除外しないと言っていることを考え合わせれば、それはすべてがうまくいっていないことを示している」
「同時に、ケビンはもし自分が金を払わなくてはならないのであれば走りたいとは思わないと言ってきている。そこに不一致が生じる可能性は大いにありそうだ」
そう語ったニールセンは、もしマグヌッセンがハースのシートを失えばF1にとどまるのは難しくなるだろうと次のように付け加えた。
「ケビンには定評もあるし、誰もがよく知っている。しかし、トップチームに空きはないし、彼もリストの一番上にいるわけではない」