新型コロナウイルスのパンデミックが起きたことでキミ・ライコネン(アルファロメオ)がF1を引退する可能性が高まったかもしれない。
そう考えているのはライコネンと同じフィンランド出身の元F1ドライバーであるミカ・サロだ。
ついに今週末から2020年のF1シーズンがスタートするが、4か月近くレースを行うことができず、ずっと自宅で過ごす時間が長かったことがF1ドライバーに与えた影響も少なからずあると考えられている。
こうした中、F1の現役最年長ドライバーであるライコネンは息子とゴーカートを楽しむ映像などをソーシャルメディアにアップするなど、予期せぬ“休日”を楽しんでいる様子が伝えられている。
サロはフィンランドの『MTV Uutiset(MTVウーティセト)』に次のように語った。
「キミがこの長い休暇にどう対応したのかは分からない」
「だが、伝えられるメッセージは休暇を楽しんでおり、もはやドライビングには興味がないことを示しているのかもしれない。誰もがキミが続けることを期待しているが、それは彼が決めることだというのは我々も分かっている」
2018年限りでフェラーリを去り、2019年にはアルファロメオへ移籍したが、そのチームの実態はかつて自分が2001年にF1デビューを飾った古巣ザウバーだ。
「そこはキミにとって簡単なところではないよ」
そう語ったサロは次のように付け加えた。
「名前が変わったとは言え、彼らには同じスタッフがいて、同じ問題を抱えているんだ。キミはどのレースでもポイントを狙うことすらできない状況なんだ」
ライコネン自身は別のインタビューで、もし2020年もF1マシンに乗っていて楽しいと思えば続けるし、そうでなければやめるかもしれない」と示唆している。
現在40歳のライコネンが2021年もF1に留まるのかどうか、それも今後の注目ポイントになっていきそうだ。