ダニエル・リカルド(ルノー)が、2021年にマクラーレンに移籍することを決めたことが正しかったのか間違いだったのかは「時がたてば分かる」と語った。
2019年に3強チームのひとつに数えられるレッドブルから、中団グループに位置するルノーへと移籍したリカルド。しかし、新型コロナウイルスのパンデミックにより2020年にまだ1レースも行われていない段階で早々と2021年にマクラーレンに移籍することを決めている。
オーストラリア出身のリカルドは移籍を決めた背景に関して、引き金になったのはセバスチャン・ベッテルの今季限りでのフェラーリ離脱が明らかになったことだったと次のように語った。
「データがたくさん得られていたわけじゃないし、1レースもできず、実際に走ることもできていなかったけれど、僕たちには1人になる時間がたくさんあったし、いろいろ考え、それを消化するための時間もたっぷりとあったんだ」
「それでも、この結論に達するのは簡単なことではなかったし、何が将来に向けてベストなのかは分からない。その判断が正しかったのか間違いだったのかは時がたてば分かるだろう。だけど、それはすべてベッテルのニュースがきっかけだったんだ」
一方、30歳のリカルドは、新型コロナウイルスによって長期間レースができなかったこともプラスに考えていると次のように続けた。
「いらだたしい状況だったよ。だけど、最終的には、加圧された飛行機でいつも旅を続けることもなく、身体と心に休息を与えることができたわけだし、それによって僕のキャリアが数年延びるかもしれないよ」
リカルドは、本来全22戦で行われる予定だった2020年シーズンが最終的に何レースとなるのかは分からないものの、10レース以上できるようであれば本当の世界選手権だととらえて問題ないだろうと次のように語っている。
「もし5レースしかなかったら、やり残したことがあると言うだろうね。だけど、10レースかそれ以上なら問題ないよ」