アルファタウリのチーム代表を務めるフランツ・トストが、現在のドライバーラインアップには非常に満足していると主張した。
今年トロロッソからアルファタウリと名称が変わったレッドブルのジュニアチームだが、現在ドライバーを務めているダニール・クビアトとピエール・ガスリーはいずれも一度トップチームであるレッドブルに昇格しながらも、チームの期待に応えることができず再びジュニアチームに戻されたという経験を持っている。
トストは、これまでのドライバー人事はすべてレッドブルによって決められていたのだと示唆し、母国オーストリアの『Formel Austria(フォーメル・オーストリア)』に次のように語った。
「実際のところ、その2人について我々には選択の余地はなかったんだ」
「ダニールに関してはセバスチャン・ベッテルがフェラーリへ行ったためにレッドブルに移籍させるしかなかった」
「だが、彼はF1で1シーズンの経験しか持っていなかったし、GP3から直接F1に来ていた。すでにそれ自体が非常に大きな挑戦だったんだ」
2015年にレッドブルに昇格したクビアトはその年に95ポイントを獲得し、チームメートだったダニエル・リカルドを3ポイント差で抑えてドライバーズランキング7位で終えている。
だが、レース中にほかのドライバーとクラッシュを演じることも多く、2016年のロシアGP後にクビアトはトロロッソに降格されてしまい、代わってレッドブルに昇格したのがマックス・フェルスタッペンだった。
トストは、これまでは浮き沈みもあったものの、クビアトが速いドライバーであることは確かだと次のように続けた。
「彼はいいパフォーマンスを示していたよ。純粋な生まれ持ったスピードに関しては、クビアトの方がしばしばリカルドを上回っていたことでも分かるだろう」
「彼はすごく速いんだ。ただ、レッドブル・レーシングの環境がうまく合わなかっただけだ」
「私の意見だが、彼らにとってはレッドブルへの昇格があまりにも早く起きてしまったんだ。それはピエールにも言えることだ」
「彼(ガスリー)はシーズン開幕当初は簡単にはいかなかった。アクシデントにも見舞われたし、その結果彼の本当の速さを示すことができなかった」
そう語った64歳のトストは次のように付け加えた。
「しかし、我々は自分たちの2人のドライバーにすごく満足しているよ」