7月に4か月弱の遅れで2020年シーズン開幕を迎えることになるF1だが、このブランクがドライバーのパフォーマンスに影響を及ぼす可能性も指摘されている。
実際のところ、F1ドライバーの中にもそうした不安を抱えている者もいるようだ。
例えば、アルファロメオのアントニオ・ジョビナッツィは7月にオーストリアのレッドブルリンクでシーズンがスタートを迎えたときにはドライバーたちは「なまって」しまっているだろうと語っている。
だが、ジョビナッツィのチームメートである現役最年長F1ドライバーのキミ・ライコネンはそうは考えていないようだ。
「僕たちドライバーにとってはそれほどの違いになるとは思わないよ」
約4か月に及ぶブランクについてそう語ったライコネンは次のように続けた。
「僕はトレーニングを欠かさなかったし、スポーツもやっていた」
「クルマから離れるのは毎年冬に経験していることだし、今年はいつもよりそれが少し長引いただけさ。でも、クルマに乗り込めば同じように感じるよ」
さらに、レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンも不安を抱えてはいないようだ。
フェルスタッペンはドイツのテレビ局『Sky(スカイ)』に対し、無観客で行われるレースは通常とは「すごく違う」ものになるだろうが、それでもドライバーはすぐに適応できるはずだと語り、次のように付け加えた。
「限界まで行けるようになるのにほんの2、3周が必要なだけだと思うよ。僕たちは長いことレースをやってきているし、3か月あるいは4か月(のブランク)が問題になることはないよ」